契約者貸付制度とは？生命保険でお金を借りる際のメリットと注意点を紹介！

契約者貸付制度とは？

契約者貸付は、解約返戻金のうち一定範囲内で、保険会社からお金を借りられる制度のことです。

解約返戻金とは

生命保険を契約期間の途中で解約した際に契約者に払い戻されるお金のこと

つまり、契約者貸付は自分が積み立ててきたお金を担保にしてお金を借りられる便利な制度です。

契約者貸付制度でいくら借りられる？

契約者貸付制度では、解約返戻金の7割〜９割の範囲で借入可能です。

契約期間が長いほど、解約返戻金が増えるので、借りられる金額も多くなります。

契約者貸付制度は利息がかかる

契約者貸付制度でお金を借りた場合も、消費者金融カードローンなどと同じように利息がかかります。

契約者貸付の利率は年1.55～6.00%

契約者貸付の貸付利率は、契約している保険会社や契約した時期によって異なり、年1.55〜年6.00%程度です。

生命保険会社の貸付利率

同じ保険会社であっても、契約内容によって異なります。

「どれくらいの利息で借りられるのかな？」と思う方は、保険会社に問い合わせて確認してください。

契約者貸付制度でお金を借りる条件

誰でも契約者貸付制度を使ってお金を借りられるわけではありません。

「契約者貸付制度でお金を借りたい！」という方は、まず上記の条件を満たしているか確認しましょう。

解約返戻金がある保険を契約している

契約者貸付制度は、解約返戻金を担保にお金を借りる仕組みです。

たとえば、終身保険や養老保険などの貯蓄型の生命保険は、保険料の一部が積み立てられているので解約返戻金を受け取れます。

いっぽうで、掛け捨て型の生命保険は、貯蓄重視ではないので、解約返戻金がありません。

契約者貸付制度でお金を借りたい場合は、解約返戻金のある保険を契約しているか確認しましょう。

飛永

わからない場合は、契約している保険会社に問い合わせて確認するのが一番です。

契約者本人であること

契約者貸付制度でお金を借りられるのは本人だけです。

契約者が夫で、被保険者が妻、受取人が子ども、である場合は、契約者である夫のみが契約者貸付制度を利用できます。

契約者貸付制度を利用する流れ

契約者貸付制度を利用する流れは、以下の通りです。

申込方法は、インターネット以外にも、電話、郵送、来店などさまざまあります。

なかでも、インターネット申込なら、24時間いつでもどこでも手続きができます。

郵送や来店に比べて、手続きにかかる時間が短いので借入までの時間も短くなります。

「できるだけ早くお金を借りたい」という方は、インターネットで申し込みましょう。

契約者貸付制度でお金を借りるメリット

契約者貸付制度でお金を借りるメリットは以下の通りです。

審査なしでお金を借りられる

契約者貸付制度の一番のメリットは、審査なしでお金を借りられることです。

自分が積み立ててきたお金を担保にしてお金を借りるので、審査が必要ありません。

たとえば、カードローンの場合は、審査に通過しないとお金を借りられません。

それに比べて、契約者貸付制度は、そもそも審査がないので「借りられなかった」という状況にならない点で安心できるのではないでしょうか。

飛永

過去に金融事故を起こしている場合でも、信用情報機関に照会されないので安心して借りられますよ。

カードローンに比べて低金利でお金を借りられる

契約者貸付制度の金利は、カードローンに比べて低く設定されています。

はじめてのカードローン利用では、上限金利が適用される場合が多いです。

そう考えると、カードローンに比べて年10％以上低い金利で借りられるのは契約者貸付のメリットです。

返済期間が決まっていない

契約者貸付制度で借りたお金には返済期間が設けられていません。

カードローンの場合は、毎月の返済日に決められた金額を返済していく必要があり、返済せずに滞納すると催促されてしまいます。

毎月の返済日にとらわれることなく、自分のタイミングで返済できるのも契約者貸付の特徴です。

生命保険を解約せずにお金を借りられる

契約者貸付制度では、生命保険を解約せずにお金を借りられます。

本来解約返戻金は、生命保険を解約した際に払い戻されるお金ですが、 契約者貸付制度を利用すれば解約せずにまとまったお金を受け取ることができるのです。

飛永

保険を解約してしまうと、けがや病気をしてしまった際に保障を受けられなくなります。保険を解約せずにお金を借りられるのは安心できるポイントです。

契約者貸付制度でお金を借りる際の注意点

契約者貸付制度でお金を借りる際の注意点は以下の通りです。

複利がかかり利息が増えていく

契約者貸付制度でお金を借りる際の利息は、複利で決められます。

複利とは

利息を元本に加えた新しい金額に対して、さらに利息がつく仕組みのこと

返済に時間がかかればかかるほど、利息がどんどん増えていく仕組みなので、返済を先延ばすと最終的に支払う金額が膨大になります。

契約者貸付制度でお金を借りる場合は、返済計画を立てて、返済が長引かないようにしましょう。

契約の解除・失効になる恐れがある

契約者貸付で借りたお金を返済しないままでいると、借入残高が解約返戻金を超えてしまうことがあります。

借入残高が解約返戻金を超えてしまうと、保険の契約が解除されてしまいます。

生命保険が失効すると、けがや病気をしたときに保障を受けられなくなってしまうので、返済計画を立てて早めに完済しましょう。

最短即日では借りられない

契約者貸付制度では、手続きを行ってもすぐにお金を借りることができません。

「今日中にお金が必要」という方は、最短即日融資ができるカードローンの利用をおすすめします。

ただ、

カードローンを使うのは抵抗がある・・・

という方もいるかもしれません。

そんな方におすすめしたいのが、楽天銀行が提供するカードローンサービス、楽天銀行スーパーローンです。

「楽天はよく使うから楽天会員になっている」「楽天カードを持っている」

というように楽天を利用している人は増えています。

飛永

楽天銀行スーパーローンならカードローンの利用が初めての方も安心して申し込めますよ。

楽天銀行スーパーローンは楽天会員ランクに応じて審査優遇がある

「楽天市場でよく買い物をする」

というような人には、楽天銀行スーパーローンをおすすめします。

楽天銀行スーパーローンは、楽天会員ランクに応じて審査優遇が受けられるからです。

※必ずしもすべての楽天会員が審査優遇を受けられるわけではありません

銀行カードローンって審査が厳しそう・・

と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

たしかに、消費者金融カードローンに比べて銀行カードローンの方が審査は厳しい傾向があります。

ただし、消費者金融カードローンには、楽天銀行スーパーローンのような審査優遇はありません。

楽天のヘビーユーザーだからダイヤモンド会員になっている

というように、楽天会員ランクが高い人なら、楽天銀行スーパーローンの方が審査に通過しやすい可能性があります。

FP田中

私が楽天銀行スーパーローンに申し込んだときは、ダイヤモンド会員でした。会員ランクが高い効果もあって、審査に無事通過できましたよ。

みずほ銀行カードローンは銀行カードローンの中でも金利が低め

とにかく金利を抑えたい

上記のように考えている人は、みずほ銀行カードローンを利用してはいかがでしょうか。

表のとおり、みずほ銀行カードローンの上限金利は、大手銀行カードローンで最も低くなっています。

できるだけ低い金利でお金を借りたいな

上記のように考えている人は、みずほ銀行カードローンを選べば間違いありませんよ。

まとめ

契約者貸付制度を使ってお金を借りる際は、事前に返済計画を立ててから申し込みましょう。

契約者貸付制度は、審査なしで返済期間も定められてないので、お得に利用しやすい制度です。

いっぽうで、返済しないまま借入残高が増え続けると、解約返戻金を超えてしまって、最悪の場合は生命保険の解約になってしまいます。

万が一、ケガや病気をしてしまった時に十分な保障が受けられなくなってしまうので、保険の解約にならないように、返済計画を立ててから申し込みましょう。