100万円を低金利で借りるには?少ない負担で損せずお金を借りる方法

更新日:2024.11.19 投稿日:2024.11.19

100万円という大金は、多くの人にとって簡単に用意できる金額ではありません。

「100万円を借りたいけれど、利息が不安で踏み切れない」という人もいるはず。

本記事では、できるだけ利息を抑えて、少ない負担で100万円借りる方法を紹介します。

結論を言うと、返済に時間がかかるなら上限金利の有利なカードローン短期間で返済できるなら無利息期間があるカードローンを利用するのがおすすめ。

手っ取り早くおすすめの借入先を知りたい人は、以下の表のリンクから、気になる項目を確認してみてください。

金利が有利なカードローン
事業者名・サービス名 特徴
ろうきんのカードローン 上限金利が10%程度でカードローンの中では特に有利
ソニー銀行カードローン 利用限度額が100万円以上なら上限金利9.8%
無利息期間がお得なカードローン
事業者名・サービス名 特徴
レイク Web申込をすれば最大60日間無利息
プロミス
  • 契約後も実際にお金を借りるまで無利息期間が経過しない
  • 大手消費者金融のなかでは上限金利が有利
この記事の執筆者【ライター】工藤
ライター工藤
クレジットカードやカードローンなど金融関連の記事を執筆しています。 前職は公務員として12年勤務。独自目線での情報もお届けできればと思います。...

カードローンを上手に選べば低金利で100万円借りられる

使い道を問わずに100万円を借りたいならカードローンがおすすめ。

上手くカードローンを選べば、利息を抑えながら100万円を借りられます。

ここでは特に金利が有利なカードローン2社を紹介します。

ろうきんのカードローンは金融機関でトップクラスに金利がお得

できるだけ金利がお得なカードローンを選びたい人は、まずろうきんのカードローンがおすすめ。

ろうきんのカードローンの金利は地域によって異なりますが、上限金利で概ね10%前後と、金融機関のなかでも特に有利になっています。

借入額が100万円以上の場合、ほとんどの金融機関では上限金利が12%以上なので、ろうきんのカードローンの金利は突出していると言えますね。

ただしろうきんのカードローンを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

ろうきんのカードローンを利用する条件
  • ろうきん会員の団体(労働組合・生協など)の構成員もしくは対象エリアに居住・勤務する一般勤労者であること
    ※ 一般勤労者はろうきんが指定する互助会などへの加入・出資(1,000円から)が必要
  • 同一の勤務先に原則1年以上勤務していること
    (個人事業主・家族従業員は営業3年以上であること)
  • 安定した継続収入が年収150万円以上あること
  • ろうきんが指定する保証機関の保証を受けられること

またろうきんのカードローンには以下のようなデメリットがあるため、やや使いづらい一面も。

ろうきんのカードローンのデメリット
  • 融資を受けるまでに最低2週間程度かかる
  • ろうきん会員の団体の構成員でない場合は利用限度額が100万円になる
  • ろうきん会員の団体の構成員も300万円超の利用は勤続年数などの条件がある

ろうきんの利用が難しそうな人は、次に紹介するソニー銀行カードローンの利用を検討してみてください。

ソニー銀行カードローンは100万円以上借りるなら金利がお得

ろうきん以外の金融機関のカードローンを金利で選ぶなら、ソニー銀行のカードローンが特におすすめです。

以下の表は、特に金利がお得な主要金融機関5社を、利用限度額別に比較したもの。

特に金利がお得な主要金融機関5社
カードローン名 利用限度額10万円~50万円 利用限度額60万円~90万円 利用限度額100万円~150万円
ソニー銀行カードローン 年13.80% 年12.80% 年9.80%
みずほ銀行カードローン 年14.00% 年14.00% 年12.00%
JCB LOAN CARD FAITH 年12.50% 年12.50% 年12.50%
りそなプレミアムカードローン 年13.50% 年13.50% 年13.50%
イオン銀行カードローン 年11.80%~13.80% 年11.80%~13.80% 年8.80%〜13.80%

利用限度額が100万円以上の場合、ソニー銀行カードローンが大幅に有利な金利になることがわかります。

ソニー銀行カードローンは最短翌営業日に融資が受けられるので、急いで100万円を借りたい人も申し込みやすいカードローンです。

とにかく金利がお得なカードローンで100万円を借りたい人は、ソニー銀行カードローンを検討してみてください。

短期間の借入なら無利息期間があるカードローンも選択肢

100万円を借りて短期間で返済する目途がある場合は、無利息期間があるカードローンを選ぶのがおすすめ。

無利息期間中に完済できれば、一切利息を負担せずに100万円を借りることも可能です。

本記事では無利息期間があるカードローンのなかでも、特にお得なものを3点紹介します。

無利息期間があるおすすめのカードローン

レイクはWebから申し込めば無利息期間が60日

大手消費者金融のレイクは、無利息期間の長さが最大の特徴。

レイクは以下のとおり、条件に応じて無利息期間を選べます。

レイクの無利息期間
  • 初回契約日の翌日から最大60日(初めて借入の方限定+WEB申込の場合)
  • 初回契約日の翌日から最大30日(初めて借入の方限定+電話申込、来店申込の場合)
  • 初回契約日の翌日から最大180日(初めて借入の方限定+借入額のうち5万円分が無利息)

借入希望額が100万円の場合でも、Webから申し込めば最大60日間の無利息期間を利用できます。

レイクは最短25分で融資を受けられるので、急いで100万円を借りたい人にもおすすめのカードローンです。

短期間で完済できそうな場合は、まずレイクに申し込んでみるとよいでしょう。

レイク最短25分融資のバナー

限度額 金利 審査時間 融資時間
最大500万円 年4.5%~18.0% 申し込み後最短15秒 Webで最短25分融資も可能※
学生 パート
アルバイト
職場に電話なし 郵送物なし
※一定の収入がある場合
  • レイク
    がおすすめな方
  • レイク
    が不向きな方
  • 長めの無利息サービスがほしい方
  • 最短15秒で審査結果が知りたい方
  • 会社に電話連絡されたくない方
  • すべての手続きをWEBで完結したい方
  • 過去に延滞履歴のある方
  • 新生フィナンシャルグループの商品の審査に落ちた方
ただし上記の場合でも、審査に通過できないと決まったわけではありません。 まずはお借入れシミュレーションをお試しください。

※21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。

東京スター銀行カードローンは金利と無利息期間の両方お得

東京スター銀行のカードローンは、銀行のなかでは珍しく、契約日から30日間の無利息期間を設けています

東京スター銀行の公式サイト画面

いっぽうで消費者金融に比べると、金利がお得なのもうれしいポイント。

消費者金融の上限金利が18%程度なのに対して、東京スター銀行カードローンの上限金利は14.6%になっています。

無利息期間を活用しつつ銀行ならではの金利で借りられるので、「無利息期間を少し過ぎてしまいそう」という人におすすめのカードローンです。

プロミスは借入日の翌日から30日間無利息

大手消費者金融のプロミスは、初回【借入日】の翌日から30日間が無利息期間になります。

他社の無利息期間サービスはほとんどが初回契約日の翌日からはじまるので、審査に通過して契約が完了したときから無利息期間が経過してしまいます。

いっぽうプロミスは、お金を借りるまで無利息期間が経過しないため、無利息期間をムダなく活用できるのです。

またプロミスは、最短3分融資という大手消費者金融のなかでも最速の融資スピードが特徴。

特に急いで100万円を借りたい人は、プロミスに申し込んでみるとよいでしょう。

プロミスのバナー

限度額 金利 審査時間 融資時間
最大500万円※1 年4.5%~17.8% 最短3分※2 最短3分※2
学生 パート
アルバイト
職場に
電話なし
郵送物なし
※3 原則、電話の在籍確認なし
  • プロミス
    がおすすめな方
  • プロミス
    が不向きな方
  • 勤務先に電話連絡されたくない方
  • 最短3分で借りたい方
  • 本審査前にいくら借りられるか知りたい方
  • 万が一に備えて無利息サービスのあるカードローンと契約したい方
  • 過去に延滞履歴のある方
  • すでに年収の3分の1程借り入れがある方
  • SMBCグループの商品の審査に落ちた方
上記に当てはまる場合でも、審査に通過できないと決まったわけではありません。
まずは公式サイトの借入診断をお試しください。

※1 新規契約のご融資上限は、本審査により決定となります。
※2 お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※3 高校生(定時制高校生含む)はお申し込みできません。
※3 18、19歳の方は契約にいたりづらい可能性があります。
※3 申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須です。

一度にまとめて100万円借りるならフリーローンがお得

100万円を一度にまとめて借りたい人は、銀行や信販会社が提供するフリーローンがおすすめです。

フリーローンは最初に返済計画を決めて、借入額をまとめて借りる方式の金融商品。

カードローンのように追加の融資は受けられませんが、借入金の使い道が自由なうえ、カードローンより金利がお得な傾向にあります。

たとえばイオン銀行のフリーローンとカードローンを金利で比較すると、以下のとおり。

イオン銀行のフリーローンとカードローンを金利比較
イオン銀行フリーローンの金利 年率3.8%~13.5%
イオン銀行カードローンの金利(借入限度額100万円~190万円の場合) 年率8.8%~13.8%

高額の商品を購入したい場合など、まとまった金額を一度だけ借りたい場合はフリーローンの方が明らかにお得です。

利便性をとるならカードローン、金利を優先するならフリーローンと覚えておきましょう。

目的別ローンは100万円の使い道が決まっている人の選択肢

100万円の使い道が具体的に決まっている人は、目的別ローンを使えないか検討しましょう。

目的別ローンは使い道が限定されたローンサービスですが、カードローンやフリーローンに比べて金利が低い傾向にあります。

以下の表は、主な目的別ローンの使い道と金利をまとめたものです。

主な目的別ローンの使い道と金利まとめ
総量規制の対象外のローン 借入金の使い道 一般的な金利
マイカーローン
(自動車ローン)
自動車、バイクの購入 年1.0%~9.0%程度
住宅ローン 自宅の購入 年0.5%~1.7%程度
リフォームローン 自宅の改修・修繕 年1.2%~5.0%程度
医療ローン 高額な治療にかかる医療費 年3.0%~15.0%程度
教育ローン 子どもの進学にかかる費用(入学金・授業料・一人に必要な費用など) 年2.0%~5.0%程度

目的別ローンは上記以外にも、結婚式を目的としたブライダルローンや旅行を目的としたトラベルローンなど、多種多様なものがあります。

目的別ローンを提供しているのは、主に銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関や、クレジットカードなどを扱う信販会社。

まずは日頃利用している銀行や信販会社のローン商品を検討してみるとよいでしょう。

ただし目的別ローンは以下の点に注意が必要です。

目的別ローンの注意点
  • 消費者金融のカードローンなどに比べて申込条件や融資が厳しい
  • 融資まで時間がかかる(目安として1ヶ月以上)
  • 担保や保証人が必要な場合もある

特に急いでいる人は、先に開設したカードローンやフリーローンを検討してください。

担保貸付は担保を用意できるなら金利がお得

返済が滞ったときのための担保を用意できるなら、無担保の場合に比べて100万円を借りるハードルは格段に低くなります。

担保貸付は担保の価値に応じて借入額が決まるので、必ずしも信用力が求められないうえ、カードローンなどに比べて大幅に金利が有利です。

ここでは特に、以下の4つの担保貸付を紹介します。

不動産担保ローンは信用力に自信がなくても可能性あり

自分の収入や信用情報に自信がない人も、自宅以外の不動産を所有しているなら不動産担保ローンで100万円を借りられる可能性があります

不動産担保ローンにも与信審査はありますが、担保不動産の価値も考慮されるので、収入に自信がない人も高額のお金を借りられる可能性があるのです。

ただし不動産担保ローンは、一般的に数日から数週間の時間がかかります

以下に最短即日融資が可能な不動産担保ローンを挙げるので、急いでいる方は参考にしてください。

最短即日融資が可能な不動産担保ローン
事業者名 日宝 トラストホールディングス ユニバーサルコーポレーション 三鷹産業 つばさコーポレーション
商品名 不動産活用ローン 不動産担保ローン 個人向け不動産担保ローン 不動産担保ローン 不動産活用ローン
融資スピード 最短即日 最短即日 最短即日 最短即日 最短即日~1週間程度
融資額 50万円~5億円 100万円~10億円
※10億円以上は要相談
最高5億円 50万円~1億円 未公表
金利 年率4.0%~9.9% 年率15.0%以内 年率4.0%~15.0% 年率5.0%~15.0% 年率4.0%~15.0%
融資期間 1か月~30年 1か月~30年 最長35年 10年以内 最長30年
申込

※利用可能地域は大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県・三重県・愛知県・岡山県のみ

リバースモーゲージは50歳以上で不動産を持っている人の選択肢

年齢が50歳以上で不動産を持っているなら、不動産担保ローンのほかに、リバースモーゲージという選択肢もあります。

リバースモーゲージは不動産を担保にしてお金を借りる方法ですが、利用者の死亡後に不動産を売却して元本を返済するのが特徴です。

利用者の存命中は利息のみを返済すればよいので、少ない返済負担で高額を借り入れることも可能です。

リバースモーゲージでは一般的に、不動産評価額の半分程度のお金を借りられるので、100万円を借りることは難しくないでしょう。

リバースモーゲージは主に銀行で取り扱っているので、気になる方はまず、日ごろ利用している銀行に相談してみましょう。

生命保険の契約者貸付は解約返戻金があれば便利な手段

解約返戻金がある積立金の生命保険を長期間契約している人は、生命保険の契約者貸付で100万円を借りられるかもしれません。

解約返戻金とは

積立型の生命保険(終身保険・養老保険・学資保険など)を解約したときに、積み立てられた保険料の一部から戻ってくるお金です。解約返戻金の金額は、保険商品の価値や解約のタイミングなどによって決まります。

生命保険_契約者貸付制度

生命保険の契約者貸付は、積立型の生命保険に発生する解約返戻金の7割~9割程度の金額までお金を借りられる制度。

生命保険の契約者貸付は与信審査がないので、カードローンなどでは100万円を借りられない人でも利用できます。

もし100万円を借りられるほど解約返戻金がない場合は、一部だけ生命保険の契約者貸付で借りて、残りをほかの借入方法でまかなうのもひとつの方法です。

生命保険の契約者貸付にはほかにも、以下のようなメリットがあります。

生命保険の契約者貸付のメリット
  • 元本と利息の合計が貸付上限を超えない限り返済期限がない
  • 金利が年率2.0%~6.0%程度と低め
  • 保険会社によっては最短即日融資も可能

「そういえば保険を契約していたな」という人は、保険会社に確認してみるとよいでしょう。

ただし解約返戻金のない掛け捨て型の保険は、契約者貸付制度がありませんので注意してください。

ゆうちょ銀行の貯金自動担保貸付は審査なしで借りられる

ゆうちょ銀行で定期貯金や定額貯金の口座を持っていれば、貯金担保自動貸付を使って審査なしでお金を借りられます。

ゆうちょ銀行の自動担保貸付は定額・定期貯金をしていれば審査なしでお金を借りられる

貯金担保自動貸付は利用手続きさえ完了していれば、審査を受けることなく、通常貯金口座から残高以上のお金を引き出す形で借り入れできます。

貯金担保自動貸付の詳しい貸付条件は以下のとおり。

貯金担保自動貸付の詳しい貸付条件
貸付上限額 預入金額の90%以内
※総合口座1口座につき300万円まで
貸付期間 貸付の日から2年
※貸付の日から2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間
返済方法
  • 貸付金額と利子の相当額を通常貯金に預入することで自動的に返済
  • 貸付期間内であれば返済回数および1回あたりの返済額に制限なし
金利
  • 定額貯金が担保の場合:返済時の約定金利+0.25%
  • 定期貯金が担保の場合:預入時の約定金利+0.5%
    ※定額貯金・定期貯金の金利は『ゆうちょ銀行の金利一覧』をご確認ください。

貯金自動担保貸付で100万円借りるには、定期貯金や定額貯金が111万円ほど必要ですが、通常貯金の残高がゼロでもすぐに100万円を引き出せます。

まだ手続きをしていない場合も、必要書類と本人確認書類を用意すればすぐに手続きできますよ

貯金担保自動貸付の金利は2024年4月時点で0.36%~0.7%と、かなりの低金利なのもうれしいポイント。

「そういえば定期貯金していたな」という方はぜひ貯金担保自動貸付を使ってみましょう。

以下の記事ではゆうちょ銀行でお金を借りる方法について、さらに詳しく解説していますよ。

公的融資は無利息または低金利で100万円借りられる

失業や低所得を理由として100万円を借りたい場合、審査に通過できず、民間のローンなどを利用できないこともありますよね。

国や地方自治体などの公的機関が行う公的融資は、生活に困っている人にとって心強い選択肢です。

ローンの審査に通過できるような信用力がなく、担保にできるものもない場合、民間のローンで100万円を借りるのは難しいでしょう。

公的融資では貸付条件に該当する人であれば、無利息または低金利で融資を受けられます。

ここでは特に、100万円以上の高額の借入が可能な以下の制度を紹介します。

福祉費(生活福祉資金貸付)

全国に設置されている社会福祉協議会では、生活困窮者を対象にさまざまな貸付を行う、生活福祉資金貸付という制度を運営しています。

生活福祉資金貸付のなかでも、特に幅広い用途で高額のお金を借りられるのが福祉費です。

生活福祉資金貸付の福祉費の詳細は以下のとおり。

生活福祉資金貸付の福祉費を利用できる借入目的
  • 生業を営むために必要な経費
  • 技能習得に必要な経費およびその期間中の生計を維持するために 必要な経費
  • 住宅の増改築、補修等および公営住宅の譲り受けに必要な経費
  • 福祉用具等の購入に必要な経費
  • 障害者用の自動車の購入に必要な経費
  • 中国残留邦人等に係る国民年金保険料の追納に必要な経費
  • 負傷または疾病の療養に必要な経費およびその療養期間中の生計を維持するために必要な経費
  • 介護サービス、障害者サービス等を受けるのに必要な経費およびその期間中の生計を維持するために必要な経費
  • 災害を受けたことにより臨時に必要となる経費
  • 冠婚葬祭に必要な経費
  • 住居の移転等、給排水設備等の設置に必要な経費
生活福祉資金貸付の貸付条件
貸付限度額 580万円※2
据置期間※1 貸付の日(分割による交付の場合には最終貸付日)から6月以内
償還期限 据置期間経過後20年以内
貸付利子
  • 連帯保証人あり:無利子
  • 連帯保証人なし:年1.5%
連帯保証人 原則必要(ただし連帯保証人なしでも貸付可)

※1 据置期間:元本返済が猶予される期間。据置期間内は利息だけを返済する。

※2 資金の用途に応じて上限目安額を設定。

貸付の上限は580万円ですが、実際に借入可能な金額は借入目的によって異なります。

まずはお住まいの市区町村の社会福祉協議会を以下のページから探して、相談してみましょう。

不動産担保型生活資金(生活福祉資金貸付)

社会福祉協議会が運営する生活福祉資金貸付では福祉費のほかに、自宅などの不動産を担保にしてお金を借りられる不動産担保型生活資金という制度があります。

不動産担保型生活資金は、低所得の高齢者世帯を対象とした制度です。

不動産担保型生活資金の貸付条件は以下のとおり。

不動産担保型生活資金の貸付条件
対象者
  • 本人が65歳以上
  • 市町村税が非課税の世帯または均等割課税世帯などの低所得世帯
据置期間※1 貸付の日(分割による交付の場合には最終貸付日)から6月以内
償還期限 据置期間経過後20年以内
貸付利子
  • 連帯保証人あり:無利子
  • 連帯保証人なし:年1.5%
連帯保証人 原則必要(ただし連帯保証人なしでも貸付可)

不動産担保型生活資金は、お金を借りた本人が亡くなった後、相続人が不動産を処分して返済することを前提にしている点が特徴です。

貸付元利金が貸付限度額を上回らない限り、本人の存命中は返済する必要がないので、生活に困っているのにお金が借りられない高齢者にはありがたい制度ですね。

不動産担保型生活資金も市区町村の社会福祉協議会が相談窓口なので、気になる方は気軽に相談してみましょう。

住宅資金(母子父子寡婦福祉資金貸付金)

各自治体で行っている母子父子寡婦福祉資金貸付金制度では、住宅の建設・購入や補修などに必要な資金を借りられます

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の住宅資金で対象になる人は、以下のとおり。

住宅資金の対象者
  • 母子家庭の母
  • 父子家庭の父
  • 寡婦(夫と離婚または死別した独身女性)

貸付内容は以下のとおりです。

住宅資金の貸付内容の詳細
 貸付対象になる資金 住宅の建設・購入・補修・保全・改築・増築に必要な資金
貸付限度額
  • 通常:150万円
  • 増改築:200万円
据置期間※1 6ヶ月
返済期限
  • 通常:6年以内
  • 増改築:7年以内
貸付金利子
  • 保証人あり:無利子
  • 保証人なし:年1.0%
連帯保証人 原則として不要

※1元本の返済が猶予される期間のこと。据置期間内は利息だけを返済する。
※2 単独での償還が困難と判断される場合などは必要。

住宅にかかるさまざまな資金について、最大200万円まで借りられる制度です。

たとえば離婚に伴って転居が必要になったひとり親にとっては、とても心強い制度ですね。

住宅資金を含む母子父子寡婦福祉資金貸付金については、各福祉相談窓口で相談を受け付けているので、まずはお住まいの市区町村の役所・役場に相談してみましょう。

事業開始資金・事業継続資金(母子父子寡婦福祉資金貸付金)

ひとり親で個人事業を営む人は、母子父子寡婦福祉資金貸付金で100万円を借りられる可能性があります。

母子父子寡婦福祉資金貸付金で事業費に関する貸付の対象になるのは、以下のような人です。

母子父子寡婦福祉資金貸付金で事業費の貸付対象になる人
  • 母子家庭の母
  • 父子家庭の父
  • 寡婦(夫と離婚または死別した独身女性)
  • 母子・父子福祉団体

母子父子寡婦福祉資金貸付金では以下のとおり、これから事業をはじめるための資金と、すでに継続している事業にかかる運営資金の両方が対象になります。

母子父子寡婦福祉資金貸付金における事業費貸付の内容
資金種類 事業開始資金
貸付対象になる資金 事業を開始するのに必要な設備、什器、機械等の購入資金 現在営んでいる事業を継続するために必要な商品、材料等を購入する運転資金
貸付限度額
  • 個人:326万円
  • 団体:489万円
163万円
据置期間※1 1年 6ヶ月
返済期限 7年以内 7年以内
利率
  • 保証人あり:無利子
  • 保証人なし:年1.0%
  • 保証人あり:無利子
  • 保証人なし:年1.0%
連帯保証人※2 原則として不要 原則として不要

※1 元本の返済が猶予される期間のこと。据置期間内は利息だけを返済する。

※2 ただし単独での償還が困難と判断される場合などは必要。

事業費についても、非常に幅広い用途でお金を借りられることがわかりますね。

母子父子寡婦福祉資金は他にも幅広い支援が受けられるので、気になる人はお住いの地方公共団体の福祉担当窓口に問い合わせてみてください。

教育一般貸付(国の教育ローン)

教育一般貸付(国の教育ローン)は、日本政策金融公庫が子どもの教育費を保護者に貸し付ける制度です。

教育一般貸付では、子どもの1人につき350万円まで(自宅外通学・5年以上の大学・大学院・海外留学の場合は450万円まで)借りられます。

教育一般貸付は以下のとおり、多くの世帯にとってメリットの多い融資制度です。

メリットをひとつずつ見ていきましょう。

比較的世帯年収が高い世帯でも利用できる

教育一般貸付では、以下のとおり利用できる世帯年収の上限が定められています。

教育一般貸し付けを利用できる世帯年収の上限
子どもの人数 世帯年収(所得)の上限額※1
1人 790万円(600万円)
※一定要件を満たす場合、990万円(790万円)まで緩和
2人 890万円(690万円)
※一定要件を満たす場合、990万円(790万円)まで緩和
3人 990万円(790万円)
4人 1,090万円(890万円)
5人 1,190万円(990万円)

※1 かっこ内の金額は事業所得者の場合の所得上限額

子どもが1人の場合でも年収790万円までの人が利用ができるので、制限があると言っても、ほとんどの世帯の人が利用できると言えます。

学費以外に留学費用や教材などさまざまな用途に利用できる

教育一般貸付の使い道は以下のとおりさまざま。

教育一般貸付を使える用途
  • 学校納付金(入学金・授業料・施設設備費など)
  • 受験費用(受験料・受験時の交通費・宿泊費など)
  • 在学のため必要となる住居費用(アパート・マンションの敷金・家賃など)
  • 教科書代・教材費・パソコン購入費・通学費用・修学旅行費用・学生の国民年金保険料など
  • 融資金にかかる保証料

進学・教育に関わるものであればほとんど何にでも使えます

入学金や受験費用など入学前の費用にも使えるので、一時的な支払いもできないほど本当にお金に困っている世帯にとって、心強い制度です。

金利が年2.40%と低い

教育一般貸付の金利は、他の金融機関の教育ローンと比較しても以下のとおり有利です。

教育一般貸付の金利とほかの金融機関の教育ローン
教育ローン名 金利(実質年率)
教育一般貸付 年2.40%(固定金利)
※交通遺児家庭・母子父子家庭・年収200万円以内の世帯・年収500万円以内で子ども3人以上の世帯は年2.00%
三井住友銀行の教育ローン 年3.475%(変動金利)
みずほ銀行 年3.475%(変動金利)
年4.70%(固定金利)
イオン銀行 年2.90%~年3.90%(変動金利)

さらに経済的に苦しい状況の世帯の場合、以下のとおり、金利が年2.0%まで引き下げられるのもメリットです。

金利引下げの対象
  • 交通遺児家庭
  • 母子父子家庭
  • 年収200万円以内の世帯
  • 年収500万円以内で子ども3人以上の世帯

お子さんに経済的な負担を与えずに進学させてあげたい保護者の人は、まず教育一般貸付の利用を検討してみてください。

100万円を借りるときは返済シミュレーションをしておこう

できるだけリスクを抑えて100万円を借りるためには、金利のほかにも返済回数や返済総額に気をつける必要があります。

金利が有利な借入先を選べたとしても油断せず、しっかりと完済までのシミュレーションをしておくことが重要です。

たとえば以下は、大手消費者金融のアイフルで100万円を借りた場合のシミュレーションです。(金利15.0%の場合)

返済期間(回数) 毎月の返済額 利息総額 返済総額
1年以内(12回) 91,000円 82,105円 1,082,105円
3年以内(36回) 35,000円 244,404円 1,244,404円
5年以内(53回) 26,000円 371,213円 1,371,213円

本記事ではできるだけ金利が有利になる借入方法を中心に紹介しましたが、たとえ金利が有利でも、返済期間が長引けば利息はどんどんと高額になっていきます。

借入額が100万円の場合、一般的なカードローンにおける月々の最低返済額は2~3万円ほど。

もし最低返済額で返済を続ければ、完済まで約5年かかり、40万円前後の利息を支払うことになります。

消費者金融や金融機関の多くは公式サイトで返済シミュレーターを提供しているので、総額どのくらいの利息がかかるのかを確認しておきましょう。

年収が300万円以上ないと総量規制の制限を受ける

貸金業法で定められた総量規制により、消費者金融などの貸金業者は、申込者の年収の3分の1を超える貸付が禁止されています。

総量規制とは
過度な借入から消費者を守るため、貸金業者に対して、申込者の年収に対して貸付額が3分の1を超える場合、貸付を禁止することが貸金業法で定められています。

つまり消費者金融のカードローンで100万円を借りるには、300万円以上の年収が必要になるのです。

また銀行は貸金業法の対象ではないため、総量規制の影響を受けませんが、総量規制と同等の自主規制を行っている場合がほとんど。

年収300万円未満の人が100万円の借入を希望しても、カードローンでは審査に通過できないので、審査がない担保貸付なども検討してみましょう。

まとめ

本記事では急いで100万円を借りたい人のため、以下の方法を紹介しました。

本記事で紹介した借入方法
  • カードローン
  • フリーローン
  • 目的別ローン
  • 担保貸付
  • 公的融資

100万円という高額の借入をするのは、適切な手段を選ばなければ難しいでしょう。

本記事を参考に、ぜひ自分の目的や状況に合った借入先を探してみてください。