2021.05.14 2022.10.12

自社ECとモール型EC出店の違い。メリット・デメリットも。

ECサイト運営
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自社ECとモール型EC出店の違い。メリット・デメリットも。

ネットショップを始めるにあたって、必ず検討しなければならないのがECサイトの構築方法です。
楽天やYahoo!ショッピングに代表される「モール型ECサイト」か、自社独自に運営する「自社ECサイト」の2種類に大きく分かれると思います。
ここでは最適な構築方法が選択できるよう両者のメリット・デメリットを比較していきます。

自社ECとモール型EC出店の違い

自社ECとモール型EC出店の違いについて表にまとめてみました。

  自社EC モール型EC
ECサイト開店までのスピード  時間がかかる 早くできる 
ECサイト構築の自由度

高い
(機能やデザインの自由度が高い)

低い
(機能やデザインはテンプレートの範囲内でしか自由度はない)

費用 決済手数料以外は固定制
初期費用、月額費用、決済手数料以外は必要ない。
都度手数料がかかる従量制
初期費用、月額利用料、販売手数料などがかかる。
月額費用の目安

基本プランで3,000円程度からスタート
※無料プランもある

基本プランで15,000円からスタート
顧客の購買心理 ブランドが好きでECサイトに訪れる 商品自体に興味を抱いてECサイトに訪れる
集客方法

・自社や自社製品のブランド力で集客する
・主な施策はSEO、リスティング広告、SNS、コンテンツマーケティングなど

・モール自身の集客力で顧客が集まってくる
・主な施策はモール内SEO(楽天SEO)、モール内広告(RPP)、セール、ポイント還元など

データ活用 データが自由に取得できるため、マーケティング戦略の見直しや売上向上施策を行いやすい 会員情報やアクセス解析データの閲覧はモールの独自システムでしか閲覧できないため利用しにくい。

モール型ECのメリット

モール型ECのメリット

モールそのものに集客力がある

楽天市場をはじめとした大手ECモールはその知名度の高さやポイント制度による囲い込み施策などによって、あえてそのモールに流入してくるユーザーが存在することで集客装置の役割を果たします。

モール出店そのものがショップへの信頼につながる

大手ECモールはいずれも知名度が高く、モールそのものに安心感があります。
そのため出店しているだけで顧客からの信頼が醸成されるわけです。

売上アップのノウハウが学べる

すべてのモール型ECに当てはまるわけではないですが、楽天市場やヤフーショッピングは出店者向けに売上アップのノウハウ提供や販促コンサルティングをしてくれますので、EC特有の販促方法に精通していなくてもEC運営を始めやすいです。

モール型ECのデメリット

モール型ECのデメリット

利益率が悪い

楽天市場を例にとると、販売手数料やシステム利用料と称した売上額に応じた費用が加算されていき、利益を圧迫していきます。

ショップの独自性が出しにくくショップを覚えてもらいにくい

デザインやレイアウトの独自性が出しにくいことで、自店の特徴を表現しにくい面があります。自店で買ったというよりモールで買ったという意識の方がユーザーにもたれやすい傾向があります。

モールへの集客力は高いが、必ずしも自店への集客につながるわけではない

先に記したとおりモールへの集客力が高いため、やり方次第では早期に自店への集客が見込めるのがモール出店のメリットであることは変わりません。
ただし、ショップの独自性が出しにくいことで他店との差別化が図りにくくなり、価格競争に巻き込まれたり、モールが提供する広告出稿に頼らざるを得なくなります。

顧客情報管理に制約がある

楽天市場でよく指摘されるのが「顧客情報をダウンロードできない」ということです。
メルマガ配信や顧客管理の仕組みを楽天の管理画面(RMS)上だけで利用することになります。

モール型ECのメリット・デメリットについて詳しくまとめた「EC出店初心者におすすめ!モール型EC出店のメリットとデメリット」という記事がありますのでそちらもぜひご覧ください。

自社ECのメリット

自社ECのメリット

利益率が高い

モール型ECの場合は販売手数料が1個売るごとに発生したり、ポイント制度の原資や月間売上高に応じた料金などがかかりますが、自社ECの場合は決済手数料以外は固定制が多いため、利益を確保しやすいのです。

デザインや機能に独自性を出せる

自社EC構築で使用するシステムは一般的にデザイン・レイアウトの自由度の高い仕組みを構築することが容易でデザインやレイアウトの独自性が出しやすいです。
機能面においてもさまざまなベンダーがECカートシステムを提供しているため数多くの選択肢から自分にあったものを選べます。

自社や製品のブランディングができる

自社や製品の名前を冠した独自ドメインを設定することは当然できますし、商品点数が多ければユーザビリティにこだわったり、逆にユーザビリティを多少犠牲にしてでもブランドの魅力を表現するデザインにこだわるといったことも可能です。

データ活用がしやすい

自社ECの場合は制約を受けることなく自由にデータを取得できることがメリットととしてあります。
得られたデータをもとにECサイト改善やマーケティング戦略の見直しができます。
データを解析すれば顧客ニーズの把握やクーポン発行といったリピート率を上げる施策を打つこともできます。

自社ECのデメリット

自社ECのデメリット

自力で集客をしなければならない

自社ECは作っただけでは集客できません。そのため、インターネット広告やSNS、ブログなどを利用してECサイトへ集客する必要があります。
自力で学んでコツコツ施策を行うか、外部委託してノウハウを身につけることが必要になります。

成果が現れるまでに時間がかかる

ECサイトの成果が目に見えてくるのは2、3年ほどかかると言われています。
サイトへの訪問者数を増やし、客単価とリピーターを増やすための施策を打つことが売上をアップすることにつながります。

自社ECのメリット・デメリットについて詳しくまとめた「独自性を出したい方におすすめ!自社EC型のメリットとデメリット」という記事がありますのでそちらもぜひご覧ください。

自社ECとモール型EC、どちらにしようか迷ったときは

自社ECとモール型EC、どちらにしようか迷ったときは

■自社ブランドや商品がすでに認知されているなら自社ECがおすすめ
■新規顧客獲得を狙うならモール型ECがおおすめ

自社ECとモール型ECを使い分けて両方運用する

ECを活用されている企業さまの中には自社ECとモール型ECを両方運用されているところもあります。
集客力のあるモール型ECで新規顧客を獲得し、気に入った顧客を自社ECへ誘導してリピーターを増やす考え方です。
商品情報や在庫管理を連携する手法もあって運用の手間を省く工夫もできます。

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記事の投稿者 プラスワン編集部

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