ファイナンシャルプランナー塚越先生にインタビュー!
カードローンの利用を検討している人の中には、
結局どのカードローンを利用したらいいのかわからない。
上記のような悩みを抱えている人は多いでしょう。
そこで今回は、ファイナンシャルプランナーでお金のプロフェッショナルである塚越先生に、カードローンについて詳しくお話を聞かせていただきました。
「お金を借りたい」「カードローンの利用を考えてる」という人は、ぜひ参考にしていただければと思います。
カードローンのイメージと利用方法
利用の仕方さえ間違わなければ、こんなに便利なものはないかと思いますね。みなさん普段生活している中で、お金が無くなることがよくあることです。
急な出費がでたり、収入が思ったより少なかったりと、理由はさまざまだと思います。
その際に上手くカードローンを利用すれば、問題なく利用できるかと思っています。
要は利用の仕方なのです。
カードローンを利用する際に、借りることばかり考えてしまうといけません。カードローンで借りたお金は、必ず返さないといけません。
その点をしっかり理解しとかないと、カードローンを利用した際につまずいてしまいます。
借りる際には、どうやって返すのかを考えたうえで借りる。
そこさえ間違わなければ、問題なく借りられるかと思います。
借りることばかり考えて、後先考えずに借りると、返済のとき苦しむのは自分ですからね…
自分の助けになるはずのカードローンが、かえって自分の生活を苦しめることになりますからね。ただしっかり返済計画を立てていれば、利用すべきだと考えています。
カードローンの利用者について
日本信用情報機構によると、消費者金融カードローンだけでも、1,000万人は利用しているというデータがあります。つまり日本の人口約1億2,000万人いますから、12人に1人の方が利用しているのです。
このデータを見るとカードローンというのは、かなり一般的なものといえますよね。
そういう意味では、こわいとか危険など思う必要はないと思います。
みんな言わないだけで、多くの人が利用しているのです。住宅ローンは大丈夫なのに、カードローンは危険という根拠はないんですよ。
どっちもお金を借りるという意味では同じですからね。
よってカードローン危険だと考える必要はないのです。
カードローンを利用している人の年齢層
40代~50代の人っていうのは、まさに働き盛りで、サラリーマンであれば、会社の中核になる人がほとんどです。そういった人が使っているということは、かなり一般的なモノだといえますよ。
データから見ても、普通の人が普通に使っていると考えることができますよね。
カードローンを利用する目的
あとカードローンの利用者について調べていておもしろかったのが、カードローンを利用する目的ですね。日本貸金業協会の調査なんですけど、将来の収入を見込んで借りている人が多かったのです。
たとえばボーナスや退職金など、いずれ収入があるのだから、それを見込んで今のうちに何か買っておく、なにか投資しておこうなど計画的に利用している方が多いのですよ。その次に急な出費で利用する人が多いのですね。例えば冠婚葬祭や旅行などですよね。
みなさん堅実に利用しているのだな、という印象ですね。
どうしてもギャンブルなど、マイナスなイメージが理由でお金を借りていると思われがちですが、実際そうではないんですね。みなさん堅実に利用しています。カードローンの利用というのは、マイナスイメージが根強くついているのですが、実際そうではないということを、強くお伝えしたいです。
カードローンを利用するデメリット
カードローンの利用で生じるデメリットは、3つ考えられます。
- 金利が高い
- 1回借りると借り癖がついてしまう
- 信用情報に記録される
金利が高い
主に消費者金融系のカードローンのことなのですが、金利が高いという点ですね。カードローンの金利上限は、法律で決まっていて年18.0%です。
住宅ローンなんて年1%以下のものもありますから、比較するとかなり金利が高いのがわかるかと思います。
ローン商品名 | 金利(実質年率) |
---|---|
住宅ローン | 年1.440%~年2.540% ※フラット35の金利 |
自動車ローン | 年1.5375%~年2.9875% ※横浜銀行、千葉銀行、福島銀行、足利銀行の平均金利 |
教育ローン | 年1.65% |
消費者金融カードローン | 年3.6%~年17.96% ※プロミス、アコム、レイク、アイフル、SMBCモビットの平均金利 |
銀行カードローン | 年2.8%~年13.95% ※楽天銀行カードローン、みずほ銀行カードローン、りそな銀行カードローン、イオン銀行カードローンの平均金利 |
ただ上手く利用すれば、金利は気にならなくなるのですよ。上手く利用するというのは、返済の期間を短くすることです。
返済期間が短いと、金利が高くても支払う利息は少ないので、そこまで他のローンと大きな差は出てこないのですよ。
ボーナス月に一括返済などするなど、返済期間を短くする工夫が必要ですね。
1回借りると借り癖がついてしまう
これも本人の意識なんです。借りたら早く返そう返そうという意識が大切ですよね。
借りている間は少し節約する、毎月の返済額を多くするなど工夫すれば、心配なく利用できるかと思います。
借りたら終わりではありません。
何度もいうように「返済しなくてはいけない」というのを常に頭に入れておいてください。
信用情報に記録される
デメリットになる可能性があるのが、信用情報に記録されてしまうことです。どの会社からいくら借りたのか、借り入れの記録はすべて残ります。
ただ記録されること自体、悪いことではないのです。
こわいのが、返済を延滞してしまうことなのですよ。
仮に返済を滞納した記録があると、住宅ローンなど新しくローンを組むときに影響します。
ただ返済を滞納、自己破産などの金融事故などさえしなければ、何も問題ないです。
お金を借りた際には、信用情報に記録されることは知っておく必要があるかと思います。
FPをしていても、カードローンを利用すると、信用情報に記録されるのか心配になる人は結構いらっしゃるので。
カードローンから借りている金額が大きと影響するかもしれませんが、50万円程の金額ならそれほど影響はありません。ただし滞納なく返済している人に限りますよ。
また返済を滞納した、金融事故を起こした記録は、5年間信用情報に記録されるので覚えておきましょう。
ただ何度のいうように、滞納なく安全にカードローンを使っていれば何も問題ありません。
カードローンの返済について
カードローンの返済が不安な人は、カードローンの公式ホームページにある返済シミュレーションというツールを利用してください。返済シミュレーションでは、「毎月これくらいは返済できるだろう」という金額から、無理なく借りられる金額を算出してくれます。
他にも30万円借りて、毎月2万円ずつ返済したらいつ完済できるのかなど、自動で計算してくれる便利なツールです。
ただこの返済シミュレーション、カードローンに申し込む前に利用することが大切です。カードローンを利用する前の利用で、「毎月1万円返済したら2年で完済できるのか」といったように、完済までのイメージができるのです。
そうすると安心して借りられますし、返済も問題なくできるかと思います。
つまり事前に返済計画を立てる、借入金額を必要なぶんだけ借りる、そこさえやっておけば返済で心配になることはないですね。
あとどのくらい返済したらいいのか、あとどのくらい借入金額が残っているのかわからないから、不安になるんですよね。
具体的な返済金額さえわかっていれば、不安になることはないかと思います。
カードローンの利用は他人にバレる?
これは正直、バレる覚悟はしておく必要があります。
会社によっては、申込時に確認の電話をなしにできるところもあるのですが、基本的には確認の電話がくるものだと、考えておいたほうがいいですね。
そうですね。もしカードローンの利用が勤務先の人にバレたくないという人は、「勤務先の人にクレジットカード会社から確認の電話連絡がくるので、対応お願いします」とあらかじめ伝えておくといいかと思います。
クレジットカードと聞けば、勤務先の人も何も思わないかと思います。
実際にクレジットカードも、申込者の勤務先に在籍確認の電話連絡をする会社はあるので。
またカードローン会社は、カードローンからの電話だと第3者に知られるようなことは絶対にしません。例えば「プロミスの山田です」ではなく、「山田です。〇〇さんはいますか?」という風に個人名でかけてきてくれます。
そのためカードローンの電話を自分以外の人が出ても、カードローンからの電話だとわからないよう対応してくれるので、安心してください。
カードローンからどのくらい借りられる
年収の3分の1まで借りられるというのを、1つの目安にしたらいいと思いますね。消費者金融カードローンでは、総量規制という法律で、年収の3分の1までしか借りられないという決まりがあるのです。
よって年収300万円の人は、最大100万円まで借りられます。
ただ3分の1という金額は、カードローンから借り入れているすべての金額を合算したものですので、既に50万円借りている人は、残り50万円まで借りられるということになります。
またより具体的な金額が知りたい人は、各カードローンのホームページに設置している借入シミュレーションを利用したらいいかと思います。年収と他社からの借り入れを入力すると、どのくらいの融資を受けられるのかシミュレーションしてくれます。
ただ確定の金額ではないので、そこは注意が必要ですが。
どのカードローンを利用したらいい?
これはあくまで私見ですが、金利の低いところから選んだらいいと思います。となると銀行系のカードローンになるかと思います。
ただしそのお金がいつ必要なのか、緊急で今日中に必要なら消費者金融系のカードローンを選んでください。
いつまでにお金が必要かによっても、選ぶカードローンは変わってきます。
他にもカードローンを選ぶポイントとして、返済が上手くできるかどうかというのも見ておく必要があります。返済する際に、手数料が発生するカードローンもあります。
手数料がかからずに返済できるのか、これもカードローンを選ぶ大きなポイントとなりますね。
あと借りたお金をすぐに返済できる人は、無利息サービスを提供しているカードローンを選ぶことですね。無利息サービスは消費者金融系のカードローンが提供していますので、上手に利用できたらいいですよね。
カードローンの選ぶ際のポイントをまとめますと、
- 金利の低いカードローンを選ぶ
- お金がいつ必要なのか、緊急時なら消費者金融カードローン
- 返済が上手くできるカードローン
- 短期間で返済できるなら無利息サービスを提供しているカードローン
無利息サービスについて
先ほど申し上げたように無利息サービスとは、主に消費者金融系のカードローンが提供しており、初めて消費者金融カードローンを借りるときに適用されるサービスのことです。会社によって異なりますが、30日間は無利息になりますよというサービスですね。
無利息サービス期間内に完済すると、利息を支払わずに済みます。
ただ無利息サービスで1つ気をつけておきたいことがあります。
まずは無利息サービスを提供しているカードローンの一覧を見てみましょう。
カードローン名 | 無利息サービスの詳細 |
---|---|
プロミス | 初回借入日の翌日から30日間無利息 |
アコム | 初回契約日の翌日から30日間無利息 |
レイク | 下記のいずれか (30日間・60日間・180日間の無利息サービスの併用不可)
|
アイフル | はじめての方なら、最大30日間無利息 |
セントラル | 初回契約日の翌日から最大30日間 |
フタバ | 初回契約日の翌日から30日間 |
ライフティ | 初回契約日の翌日から30日間 |
プロミスは、借入日から無利息サービスが適用されます。対してアコムやレイクは、契約日から無利息サービスが適用されます。
この2つは、似ているようで全然違うのですよ。
プロミスの場合、契約しても無利息サービスは発生せず、お金を借りてから無利息サービスがスタートします。
アコムやレイクの場合、契約してから無利息サービススタートです。
もし契約して10日後にお金を借りた場合、10日間の無利息サービスが無駄になります。
限度額 | 金利 | 審査時間 | 融資時間 |
---|---|---|---|
最大500万円 | 年4.5%~17.8% | 最短3分 | 最短3分 |
学生 | パートアルバイト | 職場に電話なし | 郵送物なし |
原則、電話連絡なし |
- プロミス
がおすすめな方 - プロミス
が不向きな方
- 勤務先に電話連絡されたくない方
- 最短3分で借りたい方
- 本審査前にいくら借りられるか知りたい方
- 万が一に備えて無利息サービスのあるカードローンと契約したい方
※お申込み時間や審査によりご希望に沿えない場合がございます。
※申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類の提出が必須です。
※高校生(定時制高校生含む)はお申し込みできません。
※18、19歳の方は契約にいたりづらい可能性があります。
まとめ
みなさんカードローンと聞くと、引いてみることが多いと思うのですが、本当に必要なお金であれば、使うべきだと思います。
逆にお金がないと、どうしようどうしようと不安になりながら生活することになります。
ただ借りる前には、必ず返済シミュレーションを行ってください。
借りたら終わりではありません。
返済していくのを踏まえたうえで、カードローンからお金を借りてください。
精神的負担を軽減するためにも、カードローンの利用は必要だと認識しました。
ただカードローンからお金を借りたら終わりではありません。
返済計画を立ててから、カードローンからお金を借りてください。
そのためにカードローンの公式サイトに設置している、返済シミュレーションを利用しましょう。
お金を借りるのってイメージが悪いから、カードローンを利用するのはちょっと抵抗があるな。