低リスクな投資方法おすすめ7選!メリットや注意点など徹底解説
「低リスクな投資をするには、どんな方法がおすすめ?」
「リスクを減らすためには、どんなことに気を付ければいい?」
あなたはこのようなことを思っていませんか?
低リスクな投資方法には、たとえば以下のような方法があります。
- 定期預金
- 投資信託
- 債券投資
- 外貨預金
それぞれ特徴が異なるため、自分のリスク許容度や目的に合った方法を選ぶのが重要です。
当記事では低リスクな投資について詳しく知りたい方に向けて、以下の情報を解説します。
- 低リスクで運用できるおすすめ投資方法
- 低リスク投資のメリット・注意点
- 低リスク投資で利益を得る方法
上記以外にも役立つ情報をわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください!
低リスク投資に伴う5つのリスク
投資には以下の5つのリスクが伴います。
- 株価変動リスク
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
どんな投資方法においても、上記のいずれかは必ず影響します。
自分が行う投資方法にどのようなリスクがあるかを理解しておくと、状況に合わせた適切な対応がしやすいでしょう。
それぞれについて、次項より詳しく解説していきます。
1.株価変動リスク
株価変動リスクとは、投資先企業の業績や景気の変化などにより、株価が上下するリスクのことを指します。
たとえば企業の株を購入後、株価が上がれば利益を得られますが、不祥事や景気の後退などにより株価が下がった場合は損失を負う可能性があります。
生活必需品の製造業など株価が比較的安定している企業はあるものの、株価変動によるリスクは避けられません。
そのため株価が動く理由を理解し、適切な投資戦略を立てるのが大切です。
2.為替変動リスク
為替変動リスクは、主に外貨を用いた投資において大きく影響するリスクです。
日本通貨と外国通貨の相場は常に変動しており、購入価格と売却価格の差が、利益もしくは損失に直結します。
たとえば1ドル130円のときに100ドル分の外国株を購入した場合、為替変動による運用シミュレーションは以下のようになります。
購入時の株式総額 | 売却時の為替 | 売却額 | 購入時との差額 |
---|---|---|---|
13,000円 | 1ドルあたり140円 | 14,000円 | 1,000円 |
1ドルあたり120円 | 12,000円 | -1,000円 |
株価自体は変わっていなくても、為替変動によって損益が変わるという点は把握しておきましょう。
なお為替リスクは、国内株式や国内債券のような国内投資においては影響しません。
3.金利変動リスク
金利変動リスクとは、政策金利の変動により特定の資産の価値が変わるリスクを言います。
主に影響を受けるのは債券投資で、金利が上昇すると債券の価値が相対的に下がるためです。
たとえば利回り2%の債券を購入後に、金利が上昇して利回り3%の債券が発行された場合、すでに購入している利回り2%の債券は相対的に価値が下がります。
そのため将来的に金利が下がりそうな状況においては、債券投資によって利益を得やすいと言えます。
4.信用リスク
信用リスクは、投資先の企業または国が経済的もしくは社会的に困難な状況に陥った結果、利息の支払いや融資の返済ができなくなるリスクのことです。
たとえば企業が倒産してしまった場合、発行していた社債や株式は価値を失うため、それらを所有している投資家は損失を負います。
また国の場合は、国債だけでなく貨幣も価値を失う恐れもあり、最悪の場合は現金が紙くず同然になってしまう可能性もあります。
国が破綻するケースはめったにありませんが、企業においては経営不振や不祥事によって倒産する場合があります。
そのため経済ニュースなどで、定期的に情報を収集するのがおすすめです。
5.流動性リスク
流動性リスクとは取引数が少なかったり途中解約ができなかったりするなどが理由で、投資した資産を現金に換えるのが難しく、希望のタイミングで現金化できないリスクを指します。
たとえば知名度の低い企業の株式やマイナーな投資商品などは、売りたいときに買い手が見つからない場合もあります。
また金額が大きい不動産の現物投資や、投資期間中は原則解約できない定期預金も流動性は低いと言えるでしょう。
流動性リスクを理解し、臨機応変に対応できるような資産運用をするのがおすすめです。
低リスク投資のメリット3選
低リスク投資には3つのメリットがあります。
- 損失が出にくい
- 運用の手間がほぼない
- 税制面で優遇される
貯金のような感覚で、長期的に資産運用したい方におすすめです。
次項より、ひとつずつ解説していきます。
1.損失が出にくい
低リスク投資は、大きな損失を負う可能性が少ないという特徴があります。
コツコツと少額投資で資産運用したい方や、投資資金が多くない方におすすめです。
たとえば低リスク投資のひとつである定期預金は、利回りが高くないものの、元本保証があるため損失リスクは非常に小さいと言えます。
また債券投資のように安定した収入が期待できる投資も、ローリスクな投資手法のひとつです。
ただ投資リスクが低いとは言え、損失が発生する可能性はあるという点は理解しておきましょう。
2.運用の手間がほぼない
低リスク投資の多くは、相場の値動きを気にしたり頻繁に売買取引したりする必要がなく、ほぼ手間がかからないのも魅力のひとつです。
たとえば定期預金や投資信託は、あらかじめ設定した期間やプランに従って自動的に運用されます。
忙しくて資産運用に時間を割けない方や投資の知識が少ない投資初心者でも、手軽に長期投資しやすいという点は、大きなメリットと言えるでしょう。
ただ取引相場や金利などの経済状況は日々変わるため、放置しすぎると損失を負う恐れもあるという点には注意が必要です。
3.税制面で優遇される
一部の低リスク投資はNISAやiDeCoといった制度の対象となり、税制面でメリットがあります。
それぞれの制度の主なメリットについては、以下の表をご覧ください。
制度名 | 税金面でのメリット |
---|---|
NISA | 利益の全額が非課税 |
iDeCo |
|
通常であれば、投資で得た利益に対して住民税と所得税が発生し、合計20%の税率が適用されます。
しかし上記の制度を利用すると投資での利益が非課税となるため、税金の負担がありません。
ただNISAやiDeCoは運用対象が限られていたり、非課税となる金額に上限が決められていたりするなどの注意点もあるため、事前に調べたうえで利用しましょう。
低リスクで運用できるおすすめ投資商品7選
低リスクで資産運用できる投資商品を、7つ紹介します。
- 定期預金
- 投資信託
- 債券投資
- 外貨預金
- ロボアドバイザー投資
- 個人年金保険
- 不動産クラウドファンディング
それぞれ利益とリスクのバランスが異なるため、比較して自分に合った商品を選びましょう。
次項より、それぞれについて解説します。
1.定期預金
定期預金は銀行に一定期間お金を預けて、利息を得る運用手法です。
預けたお金を期間中に引き出すことは、原則できません。
しかし普通預金と比べて高い利率が設定されているため、銀行預金として貯金するよりも多くの利息を得られます。
具体例として、大手銀行3社の普通預金と定期預金の利率を紹介します。
銀行名 | 普通預金金利 | 定期預金金利 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 0.001% | 0.002% |
りそな銀行 | 0.001% | 0.002% |
三菱UFJ銀行 | 0.001% | 0.002% |
※2023年7月4日時点
なお預金保険の範囲内であれば、万が一銀行が倒産しても預金は保証されるため、元本割れリスクがほぼなく確実性の高い運用資産です。
ただ他の投資方法に比べると利回りが低いというデメリットもあり、大きな利益を得るのは難しいと言えます。
そのため利益は小さくても、とにかく安全性の高い資産運用を求める方に最適な投資方法です。
2.投資信託
投資信託は投資家から集めた資金を専門家が運用し、運用成果に応じて配当金が得られるという投資商品です。
プロが運用するため知識のない初心者でも投資でき、また1万円ほどの少額からでも出資できるため、多くの方におすすめと言えるでしょう。
なるべくリスクを抑えたい方は、インデックスファンドがおすすめです。
市場平均と同じ運用成績を目標としているため、比較的安定した運用を期待できます。
なお投資信託では、信託報酬や運用管理費などのコストがかかります。
金融機関によってコストは異なるため、出資前に必ず確認しましょう。
また投資信託には、投資対象の異なるさまざまな投資商品があります。
次項より、代表的な4つの投資信託について解説していきます。
1.REIT
REITは不動産分野に特化した投資信託です。
出資を受けた不動産投資会社が以下のような不動産に投資を行い、賃料収入や売却益などを投資家に分配します。
- オフィスビル
- 商業施設
- 住宅
- ホテル
通常の投資信託と異なり株式市場で取引可能なため、流動性の高い投資商品です。
そのためREITは不動産の安定性と株式の流動性をあわせもった、ミドルリスクミドルリターンな投資商品と言えます。
ただ景気や不動産市場の変化により価格が変動するリスクはあるため、投資判断は慎重に行いましょう。
2.ETF
ETFは上場投資信託とも呼ばれ、特定の株価指数と同じ数値を目標として運用される投資信託です。
REITと同様に、証券取引所で取引されています。
たとえば日経225を目標とするETFなら、日経225に含まれる225社に投資するようなイメージです。
多種多様な資産に分散投資するためリスクが低く、さらに手数料が安めという利点もあります。
ただ相場が急変した場合は損失を負う恐れもあり、短期間での価格変動リスクを考慮する必要があるという点は、理解しておきましょう。
3.MRF
MRFは運用会社が投資家から集めた資金を、短期間の債券に投資して利益を得る投資信託です。
証券総合口座へ入金すると自動的に運用されるため、投資先を選ぶ手間がかかりません。
また元本保証商品ではないもののいつでも換金でき、解約手数料が原則かからないため、自由度が高いという利点があります。
なおファンドごとの利回り目安については、以下の表をご覧ください。
ファンド名 | 利回りの目安 |
---|---|
日興MRF | 0.006% |
野村MRF | 0.005% |
三菱UFJ MRF | 0.0015% |
ダイワMRF | 0.0007% |
※2023年7月4日時点
普通預金に比べて利回りがやや高いため、安全性と収益性の両方を求める方におすすめです。
4.外貨建てMMF
外貨建てMMFはその名のとおり外貨を用いて運用する投資信託で、優良企業や国が発行した債券など、安全性の高い短期金融商品に投資して利益を得る投資商品です。
運用成績にもよりますが、外貨預金に比べて高い利回りを期待できます。
また最低投資額も低く、少額から投資できるのも嬉しいポイントです。
以下に大手証券会社が提供している外貨建てMMFの利回りを3つ紹介します。
証券会社 | 米ドル建てMMF利回り |
---|---|
楽天証券 | 4.622% |
マネックス証券 | 4.489% |
大和証券 | 4.468% |
※2023年7月4日時点
なお為替変動リスクだけでなく、投資先企業の信用リスクや債券の価格変動リスクも伴い、元本保証がないという点には注意が必要です。
3.債券投資
債券投資は国や企業などが発行した債券を購入し、利息や債券の価格変動などによって利益を得る投資方法です。
相場の変動によって価値が下がる恐れのある株式投資に比べて、満期になったら満額を受け取れる債券投資はリスクが低いと言えます。
とくに国債の発行者は国であるため安全性が非常に高く、長期間の資産運用に適している投資商品です。
いっぽうで企業が発行した債券は国債に比べて利回りが高めなものの、経営状況によっては元本が返ってこない恐れもあります。
債券の利回りと信用度のバランスを考えて、投資するのがおすすめです。
4.外貨預金
外貨預金は日本円以外の通貨を預金し、金利差や為替レートの変動などによって利益を得る投資方法です。
たとえば三井住友銀行の場合、日本円での預金金利は0.001%なのに対して、米ドルでの預金金利は0.01%です。
日本円のまま預金するよりも、米ドルに両替してから預けるだけで10倍もの利子を得られます。
ただ為替レートが不利な方向に変動すると、損失を負う恐れもあります。
世界経済の動向や為替の動きを把握しつつ運用する必要があり、難易度はやや高めと言えるでしょう。
5.ロボアドバイザー投資
ロボアドバイザー投資はAI投資とも呼ばれ、人工知能を活用して自動的に資産運用できるサービスです。
利用者のリスク許容度や運用目標に合わせて資産配分されるため、通常の投資信託に比べて柔軟な運用をしやすく、個人投資家向けの投資商品と言えます。
ロボアドバイザー投資が利用できる事業者を4社紹介します。
- WealthNavi(ウェルスナビ)
- SUSTEN(サステン)
- ROBO PRO(ロボプロ)
- THEO(テオ)
なおロボアドバイザー投資は、自分でリスク許容度を変更できたり手数料が低めだったりするなど、利点は多いものの完璧ではありません。
定期的に運用状況をチェックし、場合によっては設定を見直してリスクコントロールする必要があります。
6.個人年金保険
個人年金保険は、保険会社に毎月一定額を投資資金として支払い、将来的に支払額と運用益を合わせた額の年金を受け取れる保険商品です。
保険会社や運用プランによって異なりますが、利回りは0.1〜0.5%ほどが一般的です。
また似ている投資商品のiDeCoと個人年金保険を比較した際の、主な違いについては以下の表をご覧ください。
名称 | 利回り | 途中解約 | 受取開始時期 | 税制メリット |
---|---|---|---|---|
個人年金保険 | 低い | できる | 原則制限なし | 少ない |
iDeCo | 高い ※投資商品による |
できない | 60歳以上 | 多い |
iDeCoに比べて利回りや税制面で劣る部分はあるものの、途中解約ができたり受取開始時期の制限がなかったりするなど、柔軟性の高い運用方法と言えます。
7.不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、インターネットを通じて事業者に不動産の購入資金を出資し、賃料や売却益を配当として受け取れる投資方法です。
複数の投資家の出資金を合わせて運用するため、数万円ほどからでも不動産投資できたり、物件を管理する手間がかからなかったりするのが利点です。
不動産クラウドファンディングで投資可能なサービスを、4つ紹介します。
- CREAL
- OwnersBook
- COZUCHI
- ASSECLI
なお不動産クラウドファンディングは、不動産価格の下落や空室による賃料減少などによって、想定より利益を得られない場合もあります。
投資信託や債券投資などに比べると、リスクがやや高めという点には注意が必要です。
低リスク投資は税制面で有利!2つの優遇制度
一部の低リスク投資は、つみたてNISAやiDeCoといった制度の対象で、税制面で優遇を受けられます。
利益に対して所得税がかからないなどの利点があるため、制度を理解して活用しましょう。
2つの制度について、次項より詳しく解説していきます。
1.つみたてNISA
つみたてNISAは、対象の投資信託で得た分配金や売却益が最長20年間、非課税となる制度です。
通常であれば、株式や投資信託などで得た利益については、約20%の税率が課せられます。
しかしつみたてNISAでは非課税となるため、利益をそのまま得られます。
利益が出にくい低リスク投資で、税金の負担がないのは嬉しいですよね。
また対象となるのは積立投資のような、長期の積立および分散投資に適した投資信託のみなため、低リスク投資をしたい方に最適な制度と言えます。
ただ1人につき1口座までだったり、新規投資額は毎年40万円までだったりするなどの条件があるという点には、注意が必要です。
なお2024年からは新たなNISA制度が始まり、年間投資枠や非課税機関などが変わります。
2.iDeCo
iDeCoは個人型確定拠出年金とも呼ばれ、自分で掛金を支払って資産形成する年金制度です。
支払った掛金は金融機関が提示した運用商品の中から選んで投資でき、運用成績によっては掛金以上の金額を受け取れます。
受取可能なのは原則60歳からではあるものの、以下のような税制面での優遇もあり、利点の多い制度と言えるでしょう。
対象 | 優遇の内容 |
---|---|
掛金 | 所得控除 |
運用利益 | 非課税 |
給付金 | 公的年金等控除 or 退職所得控除 |
なお毎月の掛金に上限があったり、加入するには条件を満たす必要があったりするなど、やや複雑な面もあります。
iDeCoの公式サイトにて加入診断が行えますので、気になる方は実施するのをおすすめします。
低リスクで投資するために重要な4つのポイント
低リスクで投資するためには、運用方法も重要です。
できる限りリスクを低くしたい方は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- 投資先を分散させる
- 投資額を少なめにする
- 値動きを気にしすぎない
- 定期的に情報収集する
それぞれについて、次項より解説していきます。
1.投資先を分散させる
さまざまな投資商品に資産を分散させると、もしひとつの投資先で大きな損失が出たとしても他の投資先で利益を得られる場合もあるため、資産全体でのリスクを減らせます。
たとえば一社のみの株に全額を投資するのではなく、複数の企業の株や債券、不動産などに分けて投資するような形です。
なお分散投資では、なるべく特徴が異なった投資商品を選ぶとよいでしょう。
資産や銘柄、対象の地域などが異なる投資商品を組み合わせるのがおすすめです。
2.投資額を少なめにする
低リスク投資を目指す場合、投資額を控えめにするのがおすすめです。
経済の歴史を振り返ると、相場が急落するような出来事は数年に一度起きており、そのたびに多くの投資家が損失を負いました。
たとえば2008年のリーマンショックや、2020年のコロナショックなどです。
このような出来事はさまざまな要因が複雑に影響しあっており、事前に予想するのは難しいと言えます。
そのため投資額を少なめにしておくと万が一の事態に陥った場合でも、経済的、精神的な被害を最小限に抑えられるでしょう。
とくに投資経験が少ない方は少額投資からはじめて、慣れてきたら増やしていくのがおすすめです。
3.値動きを気にしすぎない
日々変動する相場の値動きに一喜一憂しすぎると、冷静な判断ができなくなる恐れもあるため注意が必要です。
相場は常に変動しており、1日単位で見ると損失を負っていたとしても、1ヶ月単位で見ると利益を得ている場合もあります。
そのため損失が出ているからと焦って取引してしまうと、逆に利益額が小さくなるという事態にも繋がりかねません。
とくに短期的な利益を得にくい低リスク投資は、長期的な視点で運用するのが非常に重要です。
短期的な相場の変動を気にしすぎず、冷静に投資しましょう。
4.定期的に情報収集する
低リスク投資にかかわらず、資産運用において情報収集は非常に重要です。
定期的に情報収集すると相場の変動を予想しやすくなり、値動きに合わせた対応を取りやすくなります。
相場に影響するものとしては以下のような経済指標があり、事前予想との差が大きければ大きいほど、激しい値動きになる傾向があります。
経済指標 | 公表日 | 簡単な解説 |
---|---|---|
米国雇用統計 | 毎月第1金曜日 | アメリカの雇用者数や失業率などをまとめたもので、景気の良さがわかる。 |
消費者物価指数 | 毎月19日を含む週の金曜日 | 日本国内でのモノ・サービス価格の変動を表したもので、物価の上下がわかる。 |
景気動向指数 | 毎月の月末 | 経済に関する30個の指標をもとに計算されたもので、将来的な景気の予測などに利用される。 |
また上記のような経済指標以外にも、金利や為替の情報、投資先企業の業界に関するニュースなども重要な判断材料です。
市場の動きや投資先の状況を把握するために、定期的に情報を収集しましょう。
知っておくべき低リスク投資の3つの注意点
安全に資産運用しやすい低リスク投資には、以下のような注意点もあります。
- 短期的な利益は小さい
- 損失を負う恐れもある
- 取引手数料が割高になりやすい
次項より、それぞれについてわかりやすく解説していきます。
1.短期的な利益は小さい
低リスク投資は、名前のとおりリスクが低い分、短期的に大きな利益は期待できません。
リスクと利益は相関関係にあります。
高リスクなら大きな利益を得やすく、逆に低リスクならば利益を得にくいのが原則です。
たとえば定期預金は元本保証されるため安全性が高いものの、利回りは0.1〜0.3%と低く、短期的に大きな利益は得られません。
低リスク投資をする場合、長期間の運用を前提に考える必要があります。
そのため短期間で大きな利益を期待するのは、避けた方がよいでしょう。
2.損失を負う恐れもある
低リスク投資でも、リスクがまったくないわけではありません。
相場の状況や運用する投資商品によっては、損失が発生する場合もあります。
低リスクな投資方法と、それに伴うリスクの具体例を3つ紹介します。
投資方法 | 考えられるリスク |
---|---|
投資信託 (日経平均株価のインデックス型) |
株価変動リスク |
債券投資 | 金利変動リスク |
外貨預金 | 為替変動リスク |
また前述のとおり、リスクを軽減するためには以下のような方法がおすすめです。
- 投資額を少なめにする
- 投資先を分散させる
- 情報収集する
上記のような方法を組み合わせると、安全性の高い資産運用ができるでしょう。
3.取引手数料が割高になりやすい
投資商品や取引機関にもよりますが、基本的には取引すると手数料がかかります。
取引額の数%もしくは一定額なのが一般的で、取引手数料の高さは得られる利益に直結するため必ず確認しましょう。
とくに利回りが低くなりやすい低リスク投資においては、手数料の影響は小さくありません。
取引回数によっては大きな負担となる場合もあるため、なるべく取引回数を少なくしたり、手数料負担が小さい金融機関を選んだりするのがおすすめです。
低リスク投資で利益を増やすための2つの方法
低リスク投資で利益を増やすためには、以下の2つの方法が一般的です。
- 長期的に運用する
- 投資額を増やす
上記の方法であれば、リスクを高めることなく安定して利益を得られるでしょう。
2つの方法について、次項より解説していきます。
1.長期的に運用する
低リスク投資は短期的なリターンが小さい代わりに、長期的には安定した利益を得やすいのが最大の利点です。
定期預金や債券など、利回りは低いものの低リスクな投資商品は、数年から数十年の長期間にかけて運用することで利益を積み上げられます。
なお得られた利益は再投資するのがおすすめです。
投資元本が増えていくのに比例して、得られる利益額も増えていくためです。
また長期的な投資スタイルであれば、短期的な市場の変動をあまり気にせず運用できるため、精神的な負担を抑えられるという利点もあります。
2.投資額を増やす
すべての投資方法に言えますが、投資額を増やすと利益額も増加します。
1年間の利益目安は利回り×投資額で計算でき、たとえば利回り3%で運用した場合の投資額による利益の差は以下のようになります。
利回り | 投資額 | 1年間の利益目安 |
---|---|---|
3% | 50万円 | 1万5千円 |
100万円 | 3万円 | |
500万円 | 15万円 |
ただ投資は余剰資金でするのが鉄則です。
目先の利益に囚われて無理に資金を投じるのではなく、自分の生活や貯金に影響を及ぼさない範囲で、計画的に投資額を増やしていきましょう。
また投資額を増やす際は、複数の投資先に分散させるのがおすすめです。
投資先を多様化することでリスクの軽減が期待できます。
低リスク投資は長期の資産運用に最適!手間の少なさや税制面など利点は多い
低リスク投資は長期間の資産運用に適した方法です。
以下のようなリスクによる影響が少ないため、運用の手間をほぼかけずに資産を増やしやすいという利点があります。
- 株価変動リスク
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
またつみたてNISAやiDeCoなどの制度を利用すると、税金の優遇が受けられます。
低リスク投資は短期的な利益が小さいため、税金の負担を減らせるのは嬉しいですよね。
なお低リスク投資は、リスクがまったくないわけではありません。
そのため以下のような、リスクをさらに軽減できる方法も活用するのがおすすめです。
- 投資額を少なめにする
- 投資先を分散させる
- 情報収集する
リスクとリターンのバランスを考えながら、賢く投資しましょう。