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そもそもインターンの欠席って本選考に影響する?
インターンを欠席することが本選考に影響するのかは、その企業がインターンを開催する目的によって異なります。
インターンの実施目的によって、インターンが本選考に影響するかしないかを区別することができます。
インターンの実施目的(複数回答) | ||
インターンが本選考に 影響しない |
学生のスキルを利用して社員を活性化 |
7.5% |
業界・仕事の理解を促進させる | 89.9% | |
従来の採用とは異なるタイプを見出す | 12.7% | |
自社に対する理解・イメージアップを促進させる | 36.9% | |
インターンが本選考に 影響する |
採用に直結したものとして実施 | 10.0% |
採用を意識し学生スキルを見極める | 39.4% |
(就職白書2018 インターンシップ編より)
企業がインターンを開催することで、学生が業界や会社について理解を深めたり、自社のイメージアップにつなげることを目的にしている場合は本選考に影響はありません。しかし、いくら本選考に関係がないからといっても、無断欠席等で印象が悪くなってしまっては本選考の時に悪い影響が出てしまいます。欠席はやむを得ない(寝坊や怠慢を除く)としても、連絡の仕方や内容によってはあなたの評価が変わります。だから、相手に失礼がないように誠意をもって欠席の連絡をしましょう。
一方で、採用に直結したものとして実施していたり採用を意識し学生スキルを見極めることを目的にしてインターンを開催している企業もあります。そういった企業ではインターンを欠席することによって就職に対する意欲が低いと認識される可能性があるので、その企業への入社に強い意欲がある場合は欠席は避けるべきです。
授業とインターンの日程が被ってしまった、どっちを優先するべき?
インターンの日が授業やゼミと被った場合、基本的には授業を優先してよいです。学生の本分は学業なので、その旨を誠実に企業に伝えることで欠席を認められます。ただし、採用直結型のインターンは例外で、インターンの欠席が本選考に影響してくるのでその会社に興味がある場合はインターンを優先しましょう。
大学で単位を取ることは大切なのでインターンと授業のバランスには気を付けてください。インターンに行きすぎて単位を落としすぎては本末転倒ですし、インターンに行かずに就活できなくてもいけません。インターンを優先するか授業を優先するかは、その人の状況によって様々です。就活を一番大切にしていて授業に行かない人もいるし、単位を後回しにしても卒業できるように単位取得の予定を立てている人もいます。
インターンを欠席することにしたけど、どうしたらいいの?
インターンの無断欠席は企業に迷惑がかかるので、まずは企業に欠席の連絡しましょう。
企業は学生の欠席数をある程度予測していますが、無断で欠席をされると企業は対応に追われ、企業の自分に対する印象も悪くなってしまいます。企業は就活の役に立つ経験をして貰おうと、学生のためにインターンを企画し、貴重な人材を充てています。インターン当日の学生の人数が変わるとグループディスカッションの人数に変更が生じたり、準備していたものが変更になる場合が多々あり急な対応を迫られます。だからインターンを欠席する場合には、企業に欠席の旨を伝えるだけではなく、誠意をもってお礼やお詫びをしましょう。欠席の連絡はすこしでも早いほうが良いので、当日の欠席が分かった時点で連絡し、お礼やお詫びも伝えましょう。
もしインターン当日までに欠席の連絡ができなかったとしても、ほったらかしにするのではなく、一刻も早く連絡をするのがマナーです。連絡をしないままでは失礼な人だと思われても仕方ありませんが、言い訳をせず、誠実に欠席の理由とお詫びを早急に伝えれば、まだ信頼を取り戻すことができます。無断欠席という失礼なことをしてしまった相手に連絡を取るのは正直怖いし不安ですが、少しでも相手と良好な関係を保ちたいならば、早く連絡をしましょう。
長期インターンに参加しているときに欠席する場合は、社員だけでなくインターン生にも連絡をして自分のタスクを任せる連絡をしましょう。長期インターンでは自分に1つの仕事が任されたり、チームで仕事をすることがあります。自分の仕事だからといって、自分の仕事を放置してしまったら後々周りに迷惑がかかります。自分の仕事の進捗を同じチームの人に伝え、任せられる仕事はインターン生に任せる連絡をしましょう。
欠席の連絡はどうしたら相手に失礼にならないかな?
インターン前か後か、どちらに際してもマナーを守った連絡をすることが大切です。メールは見られない可能性もあるので、欠席を早く、確実に伝えることが可能で、誠意も伝わりやすい電話で連絡してください。もし電話が繋がらなかったら、メールで連絡をしましょう。
電話とメールの両方に共通する大事なポイントは、欠席の理由をしっかり伝えること、インターンを案内してもらったお礼を伝えること、謙虚に誠実に謝罪の意を伝えることの3つです。
下記に電話とメール別で最低限のマナーを紹介します。
電話の場合
昼食、朝、夜は避けて電話をかけます。昼食時は外食に出ている可能性がありますし、そうでなくとも休憩中です。朝の始業時はドタバタしていることが多く、夜の終業時にはPCを落としていたり、帰宅の準備をしている可能性が高くいので不快に感じられる可能性が高いです。
昼食時12:00~14:00、業務開始30分以内、業務終了30分以内は避けて電話をしましょう。
つまり10:00~12:00・14:00~17:00の時間帯に電話をかけるとタイミングが合う可能性が高いです。
他の日程を紹介される可能性があるので、手元にメモ帳と筆記用具を用意しておきます。電話がつながったら名乗り、明るい声で受け答えをしましょう。事前に何を伝えるか用意をしてから電話をかけると、コミュニケーションが円滑に進みます。あくまでも謙虚に誠実に、欠席をするお詫びを伝え、インターンに参加する機会を頂いたことにお礼を伝えましょう。
メールの場合
メールは電話とは違い、文章や言葉遣いだけであなたの気持ちや印象を判断されてしまうので、快いコミュニケーションをとるためにも特に注意してマナーを守りましょう。誤字脱字と宛名ミスは絶対に避けてください。そのうえで、欠席の理由、お礼とお詫びが分かりやすく、相手が読みやすい文章を書くように心がけましょう。
件名:一目で内容が分かるように。
宛名:会社名、部署名、役職名、名前、敬称 間違い注意
通常 | 部署が分からない場合 | 名前が分からない場合 |
株式会社○○ |
株式会社○○ 〇○○〇様 |
株式会社○○ ○○部 〇○担当者様 |
内容:あいさつ、名乗り、結びの文章が必要。
あいさつ | 名乗り | 結び |
・初めまして。突然のメールにて失礼いたします。 ・お世話になっております。 ※ビジネスメールに時候の挨拶はいらない。 |
○○大学○○学部○年生 ○○○○です。 |
・お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。 ・今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
【ポイント】
・日付を特定しやすいように記載(先日→~月~日)
・メールを送信した意図を明確に。
・お礼やお詫びを忘れずに。
・読みやすいメールを書くために、一文が長すぎる場合は改行。
次の機会で採用担当者に会ったときはどうすればいい?
次回のインターンに参加したとき、出勤したときに、お詫びやお礼を伝えましょう。怠慢や寝坊でない限り、欠席を恥じる必要はありません。ただし、迷惑をかけた人や心配をかけた人には必ずお礼やお詫びを伝えておきましょう。そうすることで円滑なコミュニケーションができ、良い関係性を築くことができるようになります。
最後に
疲労、病気、忌引等で、インターンを欠席することは仕方がありません。しかし、欠席は少なからず他の人に迷惑をかけてしまうので、絶対に連絡をしましょう。不安になって連絡しないことは相手にもっと迷惑をかけることになり、自分の印象を悪くしてしまうだけです。印象が悪くなれば就活にも悪い影響が出てしまうので、相手との良好な関係を築くために、誠意をもって連絡をしてください。