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実は嫌味を言われてる!? ホントは怖い「京ことば」8選

この記事をご覧いただき、おおきに!
京都に10年住んでいる学生ライターのマルです。
みなさんは「京ことば」についてどのようなイメージをお持ちですか?

はんなりしていて上品?
遠まわしに嫌味を言うようで怖い?
昔ながらの伝統がある?
古めかしくて難解そう?

他にも様々なイメージが京ことばにはあるかと思います。
これら「京ことば」のイメージには、直接思いを表現せず、奥ゆかしい様子をしている京都人のイメージが影響しています。
また京都人は腹黒いというイメージも持たれているのかもしれませんね。

京都で暮らしているかたや、京都に観光で訪れるかたは実際に京ことばを耳にする機会もあると思います。
そのとき、実は京ことばで嫌味や否定的なことを言われているかもしれません!

今回は、そんな「実は嫌味を言われているかもしれない」京ことばをご紹介していきます。

「実は嫌味を言われているかもしれない」京ことば

「よろしいなぁ」

「よろしい」という表現を単純に「良い」ととらえてはいけません。
京ことばにおける「よろしい」には、「どうでもよろしい」という意味合いも含まれています。
京都人にとって「どうでも構わない」「どうでもよい」という意味を伝える際に「よろし」が使われているのです。
「よろしいなぁ」と京都人に言われた場合は、実は「どうでもいい」と思われているかもしれませんね。こわっ。

「おおきに」

「おおきに」は「ありがとう」という感謝の気持ちを表す京ことばであることは有名ですね。
でも「おおきに」は「ありがとう」の意味だけじゃないのはご存知ですか?
「おおきに」は何かの誘いや提案に対して、断りを言うNOの意味合いもあるのです。
「誘ってくれてありがとう、でも結構です」という相手を気遣った断り文句として「おおきに」が使われるのですね。悲しい・・・。

「かんにんして」

「かんにん」は漢字では「堪忍」と書きます。
堪忍とは堪え忍ぶことで、我慢や辛抱の意味合いがあります。
京ことばの「かんにんして」には、「もう堪えられない!」「いい加減にして」という意味が含まれているのです。
奥ゆかしく困難も堪え忍ぶとされる京都人に「かんにんして!」と言われたら、自分の言動に問題点がなかったか振り返ってみましょう。

「いけずな人やなぁ」

「いけず」とは意地悪の意味です。
相手から「いけずな人ですね」と言われたら、それは「あなたは意地悪な人ですね」と言われているようなものです。
ちょっと嫌味をこめて「いけず」だという表現が使われるのです。
でも直接的な否定表現である「いけず」を相手に言われるということは、ある意味で信頼感の表れかも・・・?

「よういわんわぁ」

直訳すると「よく言えない」「そんなこと言えない」という意味ですが、他にも様々な意味を含んだ言葉です。
「よく言えない」ということで、「何も言う気がない」「返す言葉もない」というように怒りの意味合いも含まれます。
また「これ以上何を言っても意味がない」という呆れの意味も含みます。
単純に「そんなこと言えない」という意味で相手から「よういわんわ」と言われた場合は大丈夫です。
しかし「よういわんわぁ」のなかに怒りや呆れが感じられたのなら、それはあなたに非がありそうです。

「イキリやなぁ」

「粋な人ですね。」という褒め言葉の表現だと思うなかれ。
「イキリ」には「いきがっている」、「うるさい」といったマイナスイメージが含まれています。
「イキリやなぁ」という表現には遠まわしの意味もなく、単純に「いきがっていますね。うるさいですよ。」という嫌味を言われていると考えてよいです。
「イキリやなぁ」と相手に言われてしまった場合は、自分が調子に乗っている可能性大・・・。

「どないしはったん?」

「どないしはったん?」は単純に「どうしたの?」と相手に様子を尋ねる際に使います。
その一方で「どうしたの?」という意味だけでなく、「あなた気は確かですか?」という皮肉を込めてこのような表現がされる場合があります。
ひえ~、めっちゃバカにされてますね!

「ぶぶ漬けおあがりますか?」

ぶぶ漬けとはお茶漬けのことで、酒飲みにとって最後に食べるものです。
そのため「ぶぶ漬けはどうですか?」と相手に聞かれた場合、それは「そろそろ帰ってくださいな」と暗に伝えられているのです。
もし料理屋に行って「ぶぶ漬けおあがりますか?」と聞かれたなら、あなたはそのお店に長居しすぎているのかもしれません。
その場合、早めにお店を出るようにしましょう。

編集後記

いかがだったでしょうか。
京ことばには皮肉を込めた面白い表現がたくさんあるということをお分かりいただけたのではないかと思います。

京都で昔から暮らしているかたや舞妓さんなどが現在でも京ことばを使われ、京都において京ことばは馴染み深いものです。
直接的な表現を避け、遠まわしに相手に意思を伝えるという点が、何とも京都人らしいように感じます。

今回は「実は嫌味を言われているかもしれない」京ことばについて取り上げました。
しかし、京ことばは何も皮肉や嫌味の表現があるだけではありません。
美しいことばや楽しいことばなど、さまざまな面白い表現が京ことばにはあります。

お気に入りの京ことばを見つけて、日常会話で使ってみるのも面白いかもしれませんね。
京ことばの知識を増やして、京都での暮らしや観光をより良いものにしていってください。
ほな、また!

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writerWRITERこの記事の作者
kawashima

この記事を書いたひと マル

京都の大学に通う学生ライター。 丸顔なので「マル」というペンネームに。 学生ライター仲間を募集しています!
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