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どれくらい分かる? 京都人がよく使う京ことば40選

こんにちは、学生ライターのマルです。
皆さんは日常生活のなかで京ことばと接する機会はありますか?

京都や関西以外に住んでいるかたは、京ことばにあまり馴染みがないかもしれませんね。
一方、京都に住んでいるかたの多くは、日ごろの何気ない場面でも京ことばを耳にしているのではないかと思います。

今回は京都に住んで10年目となる私が、「普段の生活でよく聞くなぁ」「印象深く記憶に残っているなぁ」と思う京ことばを、独断と偏見で紹介していきます!

よく使われる京ことば40選

おいでやす

「いらっしゃい」の意味で用いる。銭湯では来た客にも帰る客にも言う。
例文:「またおいでやす。」(また来てくださいね。)

ほな

「そしたら」の意味で用いる。その場を引き上げる際に用いられる言葉。
例文:「ほな、さいなら。」(それじゃ、またね。)

しぶちん

「ケチ」「吝嗇者」の意味。近畿・愛知・福井などでも使われる言葉。
例文:「あいつはしぶちんやさかい。」(あいつはケチだから。)

けったいな

「変な」「おかしな」の意味。「けったい」は漢字では「怪体」と書く。
例文:「けったいな奴やなぁ。」(変わった人だなぁ。)

しょーもない

「つまらない」「くだらない」の意味。
例文:「そんなしょーもないことすな。」(そんなつまらないことをするな。)

もっさい

「野暮ったい」「あかぬけしないの意味。
例文:「もっさい格好やなぁ。」(野暮ったい格好してるなぁ。)

おおきに

①「たいへん」「たいそう」②「ありがとう」の意味。「おおきにありがとう」の「ありがとう」を略して感謝の意味になった。

おはようおかえり

「いってらっしゃい」の意味。無事に早く帰ってくるようにとの願いが込められている。

はんなり

「陽気で、上品な明るさ」を表現する形容詞。京都のプロバスケットチーム「#京都ハンナリーズ」の名前にも採用されている。

はばかりさん

「ご苦労さん」の意味。人に少しお世話になったときに使う。「便所」の意味も。
例文:「今日は、はばかりさんどした。」(今日は、ご苦労さんでした。)

ほっこりする

「ほっとする」「疲れたが、安堵の気分になる」の意味。
例文:「仕事がすんでほっこりした。」(仕事が終わってほっとした。)

おやかまっさん

辞去のときのあいさつ。「お邪魔しました」「お騒がせしてすみませんでした」の意味。「やかましい」(騒がしい)という語に基づく。

ほかす

「捨てる」の意味。「ほほかす(放下す)」の転用と考えられる。
例文:「そんなもんはよほかし。」(そんな物早く捨てなさい。)

ややこしい

「こみいった」「複雑な」「わずらわしい」の意味。「おとなしい」が「穏やかで静か」な意味であるのに対し、「ややこ」は「赤ん坊」の意味。

かまへん

「かまわない」「たいしたことない」の意味。何か失敗したときに、相手に「かまへんかまへん」と言われると心が和む。

そやかて

「だからといって」「だって」の意味。『名探偵コナン』服部平治のセリフは有名。
例文:「そやかて工藤。」(だからといって工藤。)

わや

「台無し」「無茶なこと」の意味。「わやにされる」とは「無茶なこと・乱暴をされる」という意味を表す。

いけず

「意地悪」の意味。相手をあしらう場合に用いることも。
例文:「あの人はいけずばっかりしはる。」(あの人は意地悪ばっかりする。)

いきる

「調子にのる」「気張る」の意味。
例文:「そんないきると、後が続かへんえ。」(そんなに調子にのると後が続きませんよ。)

かんにんえ

「ごめんね」「許してください」の意味。女性語。「かんにん(堪忍)」とは堪え忍ぶことを意味する。

~おくれやす

「~ください」の意味。「お~やす」の形式で敬意を表現する。
例文:「その紙とっておくれやす。」(その紙をとってください。)

なんぎやなぁ

「困ったね」の意味。「なんぎ」は難儀のこと。よわったなぁという気持ちを表し、あきらめの気持ちも含む。

ほたえる

「たわむれる」の意味。身体をつかってたわむれじゃれ合うことを指す。江戸時代は、「ふざける」「おどける」の意味であった。

よろしおあがりやす

①「どうぞお召し上がりください」②「お粗末でした」の意味。食前もしくは食後に使う言葉である。

おきばりやす

「精出してがんばってください」の意味。仕事をしているひとに会ったときに使用する言葉。「きばる」は「気張る」「がんばる」の意味。

あらける

①「開きがある」②「火をかき広げる」の意味。歳の差がある場合に「あらける」を用いて、年齢差を表現することがある。

いちびる

「ふざける」「調子にのる」の意味を表す。また調子にのってふざけている人を「いちびり」という。

しばく

「たたく」の意味。手でたたくことを意味し、「殴る」より度合いは軽く聞こえる。類語に「どつく」がある。

おばんざい

普段のお惣菜のこと。江戸時代から「番菜」と書き、「晩菜」「万菜」と書くのは当て字。「番」は「常用」「粗末な」を意味する。

あかん

「だめだ」「効果がない」「役に立たない」の意味。江戸時代からの言葉で、「埒があかぬ」を略して「あかん」になった。

じゅんさいな

①「いいかげんな」②「従順な」の意味。蓴菜(じゅんさい)は深泥池名産の水草。ぬるりとして箸にかからないことから、どっちつかずの意味になった。

えげつない

「ひどい」「辛辣な」の意味。
例文:「抜き打ちテストなんて、先生えげつないわ。」(抜き打ちテストなんて、先生ひどすぎる。)

てれこ

「さかさま」「互い違い」の意味。
例文:「その服、前と後ろがてれこと違うか?」(その服、前と後ろが反対じゃない?)

うつる

①「似合う」②「調和する」の意味。物の姿がそっくり目に映ずるの意味から、「よく似合う」の意になった。

いらう

「触る」「もてあそぶ」の意味。
例文:「大事なもんやさかい、いらわんといて。」(大切なものだから、触らないで。)

えずくろしい

「くどくどしい」「気味が悪い」の意味。「吐き気を催す」「嘔吐する」という意味の「えずく」からの言葉。

ちょちょこばる

「うずくまる」「かがむ」の意味。江戸時代、「恐れてかしこまる」の意味で「ちょちょこなる」と言った。「ちょちょこ」は恐れて小さくなるさま。

すかたん

「見当はずれ」「とんちんかん」の意味。「すか」とはハズレのこと。
例文:「すかたん言うてばかり。」(あべこべなことばかり言う。)

せわしない

「忙しい」の意味。「せわしない人」とは落ち着きのない人のこと。「せつろしい」は「せわしない」の類義語。

さら

「新品」の意味。「さらぴん」とも言う。
例文:「さらの服、着て来た。」(新しい服、着て来ました。)

編集後記

ご紹介した40個のうち、どれくらいの京ことばをご存知でしたか?
「40個全て分かった!」というかたは、かなりの京都通かもしれませんね。

ユニークな京ことばは他にもたくさんあるので、興味をもったかたはぜひ他の京ことばも調べてみてください。
思いもよらない面白い発見があるかもしれません。

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kawashima

この記事を書いたひと マル

京都の大学に通う学生ライター。 丸顔なので「マル」というペンネームに。 学生ライター仲間を募集しています!
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