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「緑のしあわせ」を体験せよ!とうがらしが主役の『万願寺まつり2017』が開催
「万願寺とうがらし」を知っていますか?
京都を代表する夏野菜のひとつで、一般的なとうがらしの2倍から3倍の大きさがあり、辛くはなく「甘くて苦い」のが特徴。
ピーマンやししとうのような苦さのなかに、なんとも言えない野菜の甘さが詰まっています。
ピーマンの苦さが苦手なひとでも食べられちゃうので、食わず嫌いなひとは挑戦してみてください。
僕はあの苦さと甘さのマッチングを美味しいと感じるのに20年かかってしまいましたが、今では万願寺とうがらしを食べずして京都の夏を乗り越えられなくなってしまいました。
スーパーでは「万願寺あまとう」という商品名で売られていることもありますね。
意外と知られていないのですが、万願寺とうがらし発祥の地は、京都府北部の舞鶴市。
京都・伏見のとうがらしと、カリフォルニアのとうがらしの交配によって生まれたハーフなんです。
収穫時期は5月から9月ごろで、まさに今が旬。
そんな「万願寺とうがらし」を主役にしたお祭りが、7月29日(土)に発祥の地・舞鶴で開催されます。
その名も「万願寺まつり」!
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「お祭り」と聞くと、みなさんどんなイメージをもちますか?
「万願寺」というからにはお寺のお祭りだったり、地域のお祭りをイメージするひとが多いのではないでしょうか。
想像しているお祭りのイメージとは全然違うんです。
万願寺とうがらしを五感で楽しめる「万願寺まつり」の今年のポスターがこちらです!
積み上がってますね・・・万願寺とうがらし。
どうですか? もう想像と違うでしょ。
こちらは屋台の出店リスト。
なんと17のお店が並ぶんです!
どんな食べ物がでるのかといういうと・・・
・万願寺塩やきそば
・万願寺グリーンカレー
・万願寺オムライス
・万願寺パスタ
・舞鶴万願寺シフォンケーキ
・万願寺水餃子、ピザ
・万願寺ゼリー白玉あんこ
・万願寺パウンドケーキ
・万願寺入りどんぶり
・万願寺冷やしごまだれそうめん
・万願寺プチホットドッグ
・米粉ミニ・パンケーキ(万願寺入り)
・万願寺ジェラート
・万願寺カキ氷
・豚バラ巻き万願寺
・万願寺とちくわの舞鶴揚げ
・串カツ万願寺、万願寺たこ焼き
ぜんぶに「万願寺」が入ってる!!
「東京ばな奈」の「東京」とは違います。
この万願寺はすべて「万願寺とうがらし」のこと。
つまり、すべての食べ物に万願寺とうがらしが使われているんです・・・!

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愛ですね。
万願寺とうがらしへの愛を強く感じます。
スタンプラリーもあります。
3つのお店で買い物をすると、抽選会に参加できるそうです。
こちらのスタンプラリー用紙の右側にもあるように、万願寺とうがらし縛りは屋台だけではありません。
お祭りのプログラムもすべて「万願寺とうがらし」が絡んでいます。
お祭り定番の「金魚すくい」ではなく・・・
万願寺すくい!
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夏の風物詩的な「流しそうめん」も・・・
流し万願寺に!
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とことん万願寺とうがらしが主役の「万願寺まつり」について、実行委員長をつとめる徳永さん(以下、徳さん)にお話をうかがいました。
──さっそくですが、万願寺まつりはいつから始まったイベントなのでしょうか?
徳さん:万願寺まつりは2011年に始めとってやで、今年2017年で7回目になっちゃった。
──新しいお祭りなんですね。「お祭り」と聞くと古くから地元にあるものというイメージがあるので予想外でした。
実行委員長の徳さんは、本業は「大工さん」とうかがいましたが、ほかにはどんな職業のかたが実行委員に参加しているんですか?
徳さん:実行委員の職業は農家、会社員といろいろおってやで。
20代~50代のメンバーでみんな舞鶴に住んどってや。
──いろんなプログラムがありますが、なかでもイチオシのプログラムはなんでしょうか?
徳さん:万願寺まつりの見どころは、「万願寺タワー選手権」ってゆうて、
制限時間内にだれが万願寺とうがらしを一番高く積み上げられるかを競うんや。
──ポスターも万願寺とうがらしのタワーになっていますね。
だれでも参加できるんですか?
徳さん:できるで。参加費も必要いらん。
優勝者には、スペシャルプレゼントを用意しとっちゃってやで!
──スペシャルプレゼントの内容も気になりますが・・・これは万願寺まつりに参加したひとだけの特権にしておきましょう。
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──京都市内では値の張る万願寺とうがらしをこんなにたくさん使うなんてかなり贅沢ですが、どれくらいの万願寺とうがらしを使うんでしょうか?
徳さん:今年は50kgやなぁ。
※出店者(飲食用)の万願寺とうがらしを除く
──50kg!
(ググってみると)大きさが15cmの万願寺とうがらしの重さが約15gなので、50kgだと・・・3,333個!
想像できない量です。

──過去のイベント写真を見ていて気になっているのですが、スタッフTシャツに書かれている「緑のしあわせ」って、すごくいい言葉ですね。
徳さん:そう? ありがとう。
第1回の万願寺まつりからこのコピー。
これまで「緑のしあわせ」と書かれたTシャツ、シールやうちわも作っちゃったで。
万願寺まつり当日は、オリジナルグッズも販売しとってやで、そっちもぜひ。
──「緑のしあわせ」シールとうちわ欲しいです・・・。
──地域にもともとあるお祭りではない万願寺まつり。
新しいお祭りを7年も続けることは難しそうな気もするのですが、万願寺まつりを継続するなかで大変なことはありますか?
徳さん:実行委員のモチベーションやなあ。
メンバーのやる気がないっちゅうことやなくて、メンバーが楽しめんくなったら終わりにしようと思っとります。
毎年やっとると新しい企画が出てこんくなるで、飽きちゃったら続かんなぁ。
──運営する自分たちも楽しめて、来場者も楽しめるためにはどんな企画があったらいいのか。
そうやってアイデアを集積してつくられているのが「万願寺まつり」なんですね。
ありがとうございました!
万願寺まつりが気になって気になってどうしようもないひとは、ぜひ今週末は舞鶴に行ってみてください!
西舞鶴駅からのシャトルバスも出ています。
●万願寺まつり2017
開催日時:2017年7月29日(土)10時~15時
場所:旧岡田中小学校(京都府舞鶴市西方寺226)
Facebook:https://www.facebook.com/manganji.matsuri/