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2019/12/16

ビズローンがお届けするプロフェッショナルインタビュー!

今回は、京都市山科区のイケダ労務管理事務所代表・池田少折先生のパーソナルな情報に迫る番外編です。

池田 少折(いけだ さおり)

イケダ労務管理事務所 所長
株式会社 アレナ 代表取締役(IADL複合型デイサービス・経営労務コンサルタント)
一般社団法人 もうひとつの働き方 もうひとつの生き方 コミュニティ協議会 代表理事

黒字人生プロデューサー
職場活性化請負人
法律どおりの固いアドバイスでなく、依頼主様の「こうなりたい!」を大事にしている。
女性支援がライフワーク。
開業当時から先輩社労士が手薄になっている厚生労働省助成金受給相談を武器に営業を始め、生損保会社さん等と提携し、営業マンと同行相談を実施。早くから助成金受給可能性シートをネット上にアップし無料診断を実施する。
その後、京都労働局の総合労働相談員を経験し、行政調査対応、労使間紛争予防・解決等を得意分野とする。
人事・経営労務・総務部全体のアウトソーシングの他EAP、職業紹介、社会保険労務士の地位向上のため「労務管理実践道場」や平易な言葉で経営がわかる「成功塾」等研修に力を入れ、開業20年目の平成28年は「一般社団法人 もうひとつの働き方 もうひとつの生き方 コミュニティ協議会(AWR)」を設立した。
京都府社会険労務士会元理事、滋賀県販売士協会副会長、販売士1級商工会議所登録講師、産業カウンセラー協会関西支部ADRセンター調停員、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、米国NLPマスタープラクティショナー、元厚労省育児プランナー・介護プランナー。


竹内ゆみ
はじめまして!
ビズローン編集部の竹内ゆみです。
ビズローンでは専門家の方へのインタビューを担当しています。
実は私、おじいちゃんが経営者なんです。
専門家のみなさんにお話を伺って、
経営者の悩みにこたえられるように日夜励んでいます。

父の死がきっかけで目指した社労士

池田先生が社労士を目指したきっかけから教えていただけますか。
池田少折さん

社労士を目指した理由を話すと、少し長くなるかもしれませんが…。
1番のきっかけは、父ですね。
父は元々広告代理店に勤めていて、58歳くらいの時から定年を迎えたらやりたいことを話していました。
私はその頃、電子機器設計業の会社をつくったところで、烏丸三条にある小さな事務所に机をおいて、会社の定款には父が将来やりたいことを書き連ねていました。

定款に将来やりたいことを書き連ねるとは、叶えるのが楽しみになりそうです。
池田少折さん

しかし、父が定年を迎える半年ぐらい前のある日、父にガンが見つかり、余命半年だと宣告されました。
父も私も、せっかく父の定年後のことを考えて色々準備しているのに、悔しいという気持ちでいっぱいで。
父はガンになる前から、肝臓が悪くてずっと病院に通っていたんです。
それなのにお医者さんはガンのことを見つけてくれず、微熱が続いてもずっと風邪薬を服用するような状態でした。
再検査をした時にガンだとわかったのですが、その時はもう手遅れでしたね。
父は余命半年と言われていましたが、3ヶ月で亡くなりました。

まさにこれからという時期に、そんなことがあったなんて…。
池田少折さん

父が亡くなった直後は、「生きるってどういうことなんだろう、働くってどういうことなんだろう」と自問自答が始まったんです。
次第に、他の人の意見も聞きたいなと思うようになりました。
そこで大手新聞社の投稿欄に「生きること・働くことについて語りあいませんか」と投稿してみたのです。
すると、全国から30人ほどの人が私の投稿に反応してくれて。
1回だけで交流を終わらせるのはもったいなかったので、近場の方とは定期的に会を開きました。
遠方に住んでいる方からは、ほぼ毎日のように電話がかかってきて相談に乗っていました。
当時の私は社労士の資格を持っていなかったのですが、そこから人に関して何か勉強したいなと思うようになって。
その時に思いついたのが社会保険労務士という資格でした。

社労士を知ったきっかけはなんですか?
池田少折さん

父が亡くなる2年ほど前に、ハローワークで知りました。
私は電子機器設計業の会社を作る時、業界内での派遣業もやってみたかったんです。
そこで派遣業の届出申請書類を持ってハローワークの窓口へ行ったら、「今まで会社を経営したことはありますか?」「社労士の資格を持っていますか?」と質問されました。
窓口担当者からは、「今まで経営経験のない人がいきなり派遣業するのはちょっと…せめて社労士の資格があればね…。」といったことを言われて。
その時の会話をふと思い出して、父の死から少し経って社労士の勉強を始めました。

電子機器設計業と社労士の両立

池田先生は電子機器設計業に携わる傍ら、社労士の勉強をされていたのですね。
池田少折さん

電子機器の会社では設計の傍ら、会社の総務的なことも担っていたので、社労士の仕事に近いことはしていました。
でも、あくまでも私が実務としておこなっていたのは給与計算と書類手続きだけ。
社労士になると、手続きだけでなく相談をされる事も増えてくるので、知らない分野も猛勉強して試験に受かりました。

ついに社労士の試験に合格!開業も見据えていたのでしょうか。
池田少折さん

実は、開業することは全く考えていませんでした。
けれどもせっかく資格を取れたし、すでにコピー機等の備品が揃っている電子機器設計業の事務所の空きスペースをつかって開業しようと決めたのです。
電子機器設計業は、中国が台頭し始めてだんだん安いものが出始めた時期だったので、リスクヘッジの面もありました。

様々なきっかけがあり、開業に向けて準備を進めていったのですね。
池田少折さん

そうです。最初は手探り状態でした。
そもそも社労士の知り合いはたった1人、異業種交流会で名刺交換させていただいた社労士さんだけでした。
だからその社労士さんのところに行って、「無給でいいので、お仕事をさせてください」とお願いしました。
1年間は社労士の仕事を週3回の午前中だけ学ばせていただいて、電子機器設計業の通常業務と両立させていましたね。

まさに二足のわらじですね!池田先生は、開業当時から先輩社労士があまり取り扱っていなかった厚生労働省助成金受給手続に着手したんですよね。
どうして先輩社労士が手薄な分野に気づいたのでしょうか?
池田少折さん

社労士会に登録して、支部ごとの勉強会や集まりに積極的に参加していました。
そこで先輩方がどんな仕事をしているのかを学んだことがきっかけで、自分は助成金受給相談に取り組もうと決めました。

社労士会ですか。
池田少折さん

まず社労士として仕事をするためには、「全国社会保険労務士会連合会(社労士会)」へ登録する必要があります。
開業に先立ち、社労士の仕事をするために社労士会に登録しました。

そこから社労士として開業されたのですね。池田先生は他にも、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントなど様々な仕事をしていますよね!
池田少折さん

産業カウンセラーやキャリアコンサルタントは社労士とは別の仕事ではなく、私の中ではすべての仕事が繋がっているイメージです。
他の資格は社労士の仕事をしていくうちに、必要にかられてとっている感じですね(笑)
産業カウンセラーはメンタル不全の人が増えてきたことから、予防や対策方法をもっと深堀りしていきたいという思いから資格を取りました。
キャリアコンサルタントは、相談を受ける中でよくキャリアについてのお話が出てきますからね。
それに、国の政策でキャリアコンサルタントをどんどん増やしていきたいということもありました。

人生100年時代に多くの人を幸せにしたい

すべての仕事が繋がっているというイメージは興味深いです。これからやりたいことは何かありますか?
池田少折さん

やりたいことは山ほどありますよ!
人生100年時代と言われていますよね。

そうですね。現代のキーワードだと思います!
池田少折さん

今、私達社労士が企業に対して関わっているのは、会社に入ってから辞めるまでの手続きがほとんどです。
実は、社労士の仕事って子供の出産から人が亡くなる時の遺族年金まで取り扱うことができるんです。
だから企業で働いている方の諸々の手続きはもちろんしますが、欲張りですからその配偶者の方やお子さん、おじいちゃん、おばあちゃんといった周りの方々のお手伝いもしていきたいんです。
「ゆりかごから墓場までが社労士の仕事」だと思っています。
人生100年時代、もっと仕事の幅を広げていきたいですね。

社労士の仕事が、人生において様々な大きなイベントに関わっていることを感じました。
池田少折さん

ですが、社労士1人ではそんなにたくさんのことを取り組めないので…。
職員たちと協力して、自分たちができることに付加価値を付け、お客様に届けるということをしています。

付加価値ですか。池田先生の現在の活動についてもう少し詳しくお聞かせください!
池田少折さん

もともと自らが女性ということがあって、妊娠・出産・育児など女性支援をライフワークとしていましたが、2018年にデイサービスを作りました。
きっかけは、社労士の仕事で多くの方の相談を受けていた際、介護が原因で今の仕事を離職する方が多いことに気づいたことです。
社労士の仕事柄、介護休業規程というのは作りますから、職場の法律は詳しいんです。
しかし、介護の現場には詳しくはなくて…。
だったら自分で介護施設を作って、実際の現場を知ってみようと思ったんです。
社労士の仕事と介護の仕事をうまく合わせられたらいいなと思っていました。

そこでデイサービスを始めたんですね。
池田少折さん

介護は24時間365日の世界です。
だからすでに社労士として働く私が単純に介護に携わろうとしても、社労士の仕事もあるので寄与できないなと感じました。
社労士と介護の仕事が両立できるように介護のなかでも営業時間が近いデイサービスを選びました。
ところで、デイサービスって時間から時間のお預かり型ってイメージがありませんか?

あります!時間の中でレクリエーションをしたり、ごはんを食べたりするんですよね。
池田少折さん

そうです。介護する側の方の負担を考えてお預かりするんですよね。
しかし、私達はせっかく来てもらうなら価値のある時間を届けたいと思い、機能訓練をしていただける場にしています。

機能訓練とは?
池田少折さん

眠っている筋肉を呼び覚まし、筋肉が衰えないようにすることで、自分の暮らしを維持させたり、よくしたりします。
例えばお風呂1つとっても、服を脱ぐ・座る・浴槽をまたぐなど様々な動作が必要ですよね。
どの動作ができるかを確認し、できないことを訓練します。
IADL(手段的日常生活動作)訓練と言います。
そうすることで、ご本人もご家族も助かると思うんです。多くの人が幸せになるデイサービスを目指しています。

池田先生は、社労士の仕事という枠にとらわれず「人生100年時代」をテーマに色々と活動されているのですね。
池田少折さん

そうですね。「社会保険労務士の資格を生かした事業展開」を意識しています。
これからも、多くの人のライフイベントを追いかけていくような活動を続けていきますよ!

池田先生の今後の活動から目が離せません。ありがとうございました!

イケダ労務管理事務所|基本情報

池田先生がいらっしゃるイケダ労務管理事務所の基本情報です。

会社名 イケダ労務管理事務所
代表者 池田 少折
所在地 〒607-8034 京都府京都市山科区四ノ宮泓2-1
TEL 075-584-6640
営業時間 9:00-17:30
定休日 土日祝日
公式ホームページ イケダ労務管理事務所

池田 少折様のプロフィール詳細

イケダ労務管理事務所 所長
株式会社 アレナ 代表取締役(IADL複合型デイサービス・経営労務コンサルタント)
一般社団法人 もうひとつの働き方 もうひとつの生き方 コミュニティ協議会 代表理事

黒字人生プロデューサー
職場活性化請負人
法律どおりの固いアドバイスでなく、依頼主様の「こうなりたい!」を大事にしている。
女性支援がライフワーク。
OL経験後、電子機器設計業界に籍を置き、プリント配線基板の設計に携わる。
株式会社アレナエンジニアリングとして現在の夫と独立。6年後、社会保険労務士資格を取得し、イケダ労務管理事務所を開設。
開業当時から先輩社労士が手薄になっている厚生労働省助成金受給相談を武器に営業を始め、生損保会社さん等と提携し、営業マンと同行相談を実施。早くから助成金受給可能性シートをネット上にアップし無料診断を実施する。
その後、京都労働局の総合労働相談員を経験し、行政調査対応、労使間紛争予防・解決等を得意分野とする。
人事・経営労務・総務部全体のアウトソーシングの他EAP、職業紹介、社会保険労務士の地位向上のため「労務管理実践道場」や平易な言葉で経営がわかる「成功塾」等研修に力を入れ、開業20年目の平成28年は「一般社団法人 もうひとつの働き方 もうひとつの生き方 コミュニティ協議会(AWR)」を設立した。
また、介護離職防止事業を深めるために介護の現場に自ら関わることを決意、平成30年5月に複合型ディサービス「ブリッジライフ京都上桂」を開設。職場の法律面だけでなく、IADL(手段的日常生活支援)を通した介護実務を取り入れた両輪からの支援をし、令和元日に1周年を迎えた。
京都府社会険労務士会元理事、滋賀県販売士協会副会長、販売士1級商工会議所登録講師、産業カウンセラー協会関西支部ADRセンター調停員、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、米国NLPマスタープラクティショナー、元厚労省育児プランナー・介護プランナー。
趣味は音楽と旅行。好奇心旺盛で適度の刺激を好み、同じことだけを繰り返す日常は苦手……。だから、好みの旅行も、見たことない、食べたことない、したことない体験等、日常とギャップが大きいほど嬉しい。直近では、マサイの戦士を仲間と訪れ年末年始を過ごした。高校時代、クラスメートとロックバンドを結成。近年再結成しライブ活動を楽しんでいる。理想は、「昨日と違う自分になること」。毎日新しい発見をして、自分を更新していきたい。いつも頭にある言葉は、両親の影響か「初心わするべからず」「継続は力なり」。 好きな言葉は、「だから、どうする!」「ピンチはチャンス」「成功とはあきらめないこと」。

執筆者からのコメント
竹内ゆみ さん

今回お話を聞かせていただいたのは、京都市山科区のイケダ労務管理事務所代表・池田少折先生です。

池田先生が、人に関する勉強をしたいという思いから見つけた「社労士」という仕事。

現在は社労士の仕事の枠にとらわれず、幅広い分野で活躍されています。

プロフェッショナルインタビュー本編では、池田先生が早くから取り組んでいた助成金について詳しくお話を伺いました。

ぜひ、番外編と合わせてご覧ください!

池田先生、ありがとうございました!