三井住友ビジネスカード for Owners(フォーオーナーズ)ゴールドは、三井住友カードが発行する、個人事業主向けクレジットカードです(法人代表の方も申し込み出来ます)。
ゴールドの他にもクラシック、プラチナの3つのグレードがあり、それぞれ年会費や特典が異なります(年会費無料で所持できるクラシックカードについてはコチラで紹介しています)。
プライベートの利用とビジネスの利用を使い分けたい方におすすめなのが法人クレジットカード(法人カード)。三井住友カードが発行する法人カードは、このほかにも三井住友ビジネスカードがあります。
名前に「for Owners(フォーオーナーズ)」がつくだけではなく、個人事業主の方も申し込みができたり、決済口座を個人名義口座に設定できたりと、サービスが異なります。
今回は、三井住友ビジネスカードfor Ownersゴールドがいったいどんな法人カードなのか解説していきます。
三井住友ビジネスカードfor Ownersゴールドは年会費が4000円で持てるゴールドカード
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドの大きな魅力は、年会費4000円でゴールド法人カード持つことができるという点です。
ただし、通常10000円(税抜き)の年会費を4000円にまで落とすためには、2つの条件があります。
Vpassおよびカードご利用代金WEB明細書サービスを登録すること
マイ・ペイすリボに登録し、1年の間に1円でもリボ手数料が発生すること
この2つの条件をクリアできれば無料になります。
Vpassはポイント、カードご利用代金WEB明細書サービスは利用金額をWEB上で確認できるサービス。登録することで年会費が1000円(税抜き)値引きされます。
マイ・ペイすリボとは、三井住友ビジネスカード for Ownersでの支払いが自動的にリボ払いになる支払い方法です。
三井住友ビジネスカード for Ownersのリボ払いは、1回目の支払いにリボ手数料はかからないので、1度だけ利用して以降は支払額を限度額いっぱいに設定しておけば、余計な手数料がかかりません。
手間のかかるやり方ではありますが、年会費半額でカードを持つことができます。
つまり、2つの条件が満たされれば【10000÷2-1000=4000円】の年会費でゴールドカードが持てます。
月々に換算すると、毎月約333円でゴールドカードを手にすることができます。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドの11の特長
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドには、11個の特長があります。
ETCカード
ETCカードが初年度無料、2年目以降も1度でも利用すれば継続して無料で使用できます。
年会費の必要なカードも多い中、無料で作成できるメリットは大きいです。
海外・国内旅行傷害保険
旅行や出張などで起こるアクシデントに対して、最大5000万円の傷害保険がついています(海外旅行傷害保険については後述いたします)。
クラシックのときは海外のみが保険の対象でしたが、ゴールドでは国内旅行も対象に含まれています。
ショッピング補償
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドで決済し、購入した商品の破損、盗難による損害を購入日+購入日翌日から90日間、年間最大300万円を補償してくれます。
クラシックカードの場合は、海外で利用したときのみでしたが、ゴールドカードでは国内で利用したときも対象となります。
ワールドプレゼント
「ワールドプレゼント」は三井住友カードの利用に応じて貯まるポイントを、景品や他社のポイントと交換できるサービスです。
三井住友ビジネスカードでは、ポイントのキャッシュバックとiDへのチャージはできませんが、三井住友ビジネスカード for Ownersでは可能です。
空港ラウンジサービス
ご旅行やビジネスのサポートに、全国主要空港のラウンジを無料でご利用いただけます。
このサービスは、クラシックでは利用できず、ゴールド以上でなければ利用できない特別なサービスです。
ビジネスサポートサービス
三井住友ビジネスカード for Ownersを利用して優待価格で利用できるサービスが4つあります。
アスクルサービス
オフィスに必要な備品を即座に取り寄せることができるアスクルを利用できます。
DHLエクスプレス
世界220以上の国と地域をカバーする輸送サービスDHLエクスプレスを、日本初の荷物に限り優待価格で利用できます。
日産レンタカー/タイムズカーレンタル
優待価格で全国どこでも日産レンタカー、タイムズカーレンタルを利用することができます。
アート引越センター
転勤時の社員の引っ越しや、オフィス移転時の引っ越しなどを、アート引越センターが割安価格でサポートしてくれます。
カードご利用代金WEB明細書サービス
次回お支払い金額の確定をメールで知らせてくれる他、WEB上で常に明細を確認できます。
明細書のペーパレス化ができ、個人情報をそのまま破棄してしまう心配もなくなります。
年会費1000円オフの特典もあるので、必ず登録をしておきましょう。
三井住友カードiD
iDのマークがあるお店で利用できる、チャージ不要の電子マネーです。
後払い方式で、サインもいらないため、少額の買い物ならこちらが便利です。
福利厚生代行サービス
今なら月320円/名~の会費で約140万の優待施設を使い放題。
施設も国内外数1000ヶ所。契約宿泊施設やスポーツジム、人間ドッグや英会話スクールなど。
カード裏面に会社名
個人名義の口座でも申し込みできるにもかかわらず、カード裏面左下にはしっかりと会社名を印字してもらえます。
ICチップ搭載
高度な暗号化技術によってセキュリティ性を強化。偽造が困難なうえに、不正利用も未然に防止できます。
国内外の出張をサポートする3つのサービス
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドは、空港ラウンジサービス以外にも国内外の出張をサポートする3つのサービスがあります。
プラスEXサービス
プラスEXサービスは、東海道新幹線(東京~新大阪間)のネット予約とチケットレス化ができるサービスです。
駅の窓口できっぷを受け取る必要がなくなり、スムーズな乗り降りが可能になります。
海外・国内旅行傷害保険
11個の特長でも紹介しましたが、最大5000万円の海外・国内旅行傷害保険サービスがついています。
怪我はもちろん、病気、賠償責任、携行品被害と幅広く対応してくれます。
ただし、事前に旅費などを三井住友ビジネスカード for Ownersクラシックで支払っておく必要があります。
航空券チケットレス発券サービス
航空券チケットレス発券サービスは、ANA・JALの国内航空券をチケットレス予約、発券をすることができます。
プラスEXサービス同様に、スムーズな乗り降りを可能にしてくれます。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドのポイント制度とは
三井住友ビジネスカード for Ownersクラシックでは、利用に応じて獲得したポイントを、「ワールドプレゼント」にて景品に交換、または他社のポイントに交換することができます。
法人カードでは、個人向けカードとは違ってポイントが貯まらないものもありますが、三井住友ビジネスカード for Ownersクラシックであれば、1000円(税込)ご利用ごとに1ポイント獲得できます。
ポイントは「Vpass」で管理可能。有効期限はポイント獲得月から3年間になります。
他社のポイントに交換できるサービスは、通常の三井住友ビジネスカードにはないお得なサービスなので、充実したポイントサービスを受けたい方にはおすすめです。
交換できるポイントは、楽天スーパーポイントやnanacoポイントなど多岐にわたります。
ポイント交換以外にも、素敵なグッズや商品券へ交換、キャッシュバックサービス、オンラインギフトカードに交換、ふるさと納税ができるなどでポイントは有効活用できます。
ポイントボーナス
三井住友ビジネスカードfor Ownersゴールドで貯まるポイントは、利用額に応じて還元率がアップしていきます。
利用額300万円以上:50万円で150ポイント/以降10万円ごとに30ポイント(還元率0.65%)
利用額100万円以上300万円未満:50万円で75ポイント/以降10万円ごとに15ポイント(還元率:0.575%)
利用額50万円以上100万円未満:50万円で50ポイント/以降10万円ごとに10ポイント(還元率:0.55%)
さらにお得なポイントの貯め方
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドでさらにポイントをお得に貯めるには3つのコツがあります。
まずは、マイ・ペイすリボに登録しましょう。
マイ・ペイすリボに登録してカードを利用すれば、2倍のポイントを獲得することができます。
冒頭でもお伝えしましたが、マイ・ペイすリボに登録し、リボ手数料が1円でも発生すれば、年会費がむりょうになるので、登録しておいて損はありません。
つづいて、ココイコに事前にエントリーしましょう。
ココイコとは、事前にエントリーしてから街でカードを利用すると、ポイント倍増やキャッシュバックの特典があるお得なサービスです。
大丸百貨店やタカシマヤ、東急ハンズなどが加盟しており、これらのショップではポイント3倍+キャッシュバック1%の特典があります。
3つ目のコツは、ポイントアップモールを利用することです。
ポイントアップモールには、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングも含まれているので、会社の備品や消耗品をネット注文する時は、ポイントアップモールに提携しているショップを利用して、お得にポイントを貯めていきましょう。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドと三井住友ビジネスカードゴールドの違い
個人事業主でも申し込みができる三井住友ビジネスカード for Owners。
通常の三井住友ビジネスカードと比較するとメリットも多いですが、デメリットもあります。
法人の代表者の方も申込できますので、両者を比較したときのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドのメリット
法人向けの三井住友ビジネスカードクラシックと比べると、三井住友ビジネスカード for Ownersクラシックには7つのメリットがあります。
- インターネット入会で初年度無料
- ~50万円キャッシングリボが利用できる(実質年利15%)
- 支払方法が5種類(1回払い、リボ払い、分割払い、2回払い、ボーナス一括払い)
- 個人名義の口座でも決済できる
- 支払日が選べる(15日締め翌月10日支払いまたは末締め翌月26日支払い)
- 追加カードの種類が豊富(ETC、iD、Apple Pay、プラスEX、PiTaPa、WAON)
- 他社へのポイント移行やキャッシュバック、マイレージ移行ができる
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドのデメリット
メリットが多い一方で、三井住友ビジネスカードゴールドと比較すると、三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドは2つのデメリットがあります。
- 一枚のカードで、一枚のETCカードしか作れない
カード利用限度額が50万円~200万円と少ない(三井住友ビジネスカードでは20万円~300万円)
カード発行までの期間
三井住友ビジネスカード for Ownersは、個人事業主の方も申し込みが可能なことから、カード発行までの期間は比較的短い部類に入ります(公式サイトでも“設立間もない企業さまにもご入会いただいております”とあります)。
インターネットで申し込むと初年度年会費が無料になりますので、必ずオンライン申込を利用してください。
オンラインで申し込んでから1週間ほどで申込書が届き、審査からカード発行までに2週間。つまり、申し込みからおよそ3週間でカードが手元にやってきます(審査によっては前後します)。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドは事業の見通しが立ち始めた個人事業主の方におすすめ
個人事業主の方も、個人名義の銀行口座を決済口座に指定して申し込みができるのが三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドです。
マイ・ペイすリボとVpass、カードご利用代金WEB明細書サービスに登録することで、年会費4000円(税抜き)で所有することができるので、事業の見通しが立ち始めた個人事業主の方にとてもおすすめしたい一枚です。
ただし、グレードがゴールドのままでは、利用限度額が300万円に設定されているので、事業が大きくなってきたときにはプラチナにグレードを変えていくことも検討してください。
三井住友ビジネスカード for Ownersゴールドの基本情報
申込資格 | 満20歳以上の個人事業主もしくは法人代表の方 (授業員の方はパートナーカードを発行します) |
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必要書類 | 代表者本人の本人確認書類のみ |
ポイントサービス名 | ワールドポイント |
ポイント付与率 | 0.5% |
入会金 | 無料 |
年会費 | 10000円+税(オンライン申込で初年度無料、Vpassおよびカードご利用代金WEB明細書サービスを登録、マイ・ペイすリボに登録・利用で翌年度以降年会費4000円) |
発行時間 | 3週間 |
提携ブランド | Visa Mastercard ※追加料金250円で両ブランドの発行が可能(利用額は合算) |
限度額 | 50~200万円 |
支払い方式 | 口座振替 |
キャッシング(年率) | キャッシングリボ実質年利15%、海外キャッシュサービス実質年利18% |
金融機関名 | 三井住友カード株式会社 |
住所 | 東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング |