ソニー銀行はネット銀行のなかでも、提携ATMの多さと外貨建てサービスが充実した銀行です。
そのため以下のような人におすすめな銀行と言えます。
- 海外出張や旅行が多く外貨を使用する機会が多い人
- ATM手数料・振込手数料の安さを重視する人
- 住宅ローンや積立貯金をしている人
ただしソニー銀行については、ネット銀行であること以外あまり詳しくなく、どのようなデメリットがあるのか知らない方もいるでしょう。
この記事では、「ソニー銀行は気になるけれど詳しいことはわからない」という方に向けて
基本情報からメリット・デメリットを解説していきます。
とくに海外出張や旅行が多い人は、旅先で両替なしで使えるSony Bank WALLET(Visaデビット付きキャッシュカード)というデビット機能付きキャッシュカードがおすすめです。
※以下、Sony Bank WALLET
以下のボタンをタップすると、Sony Bank WALLETの詳しい情報が確認できます。
ソニー銀行の基本情報
ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルグループとして2001年に開業したネット銀行です。
外貨管理と使い勝手の良さや提携ATMの多さ、個人向け商品の多さなどから高い評価を得ています。
まずはソニー銀行の基本情報は以下のとおりです。
会社名 | ソニー銀行株式会社 |
---|---|
運営会社 | ソニーフィナンシャルグループ |
普通預金金利 | 0.001% |
定期預金金利 | 0.01%~0.02% |
提携ATM |
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ATM利用手数料 |
|
振込手数料(他行宛) | 110円 |
※月5回目以降は110円
ソニー銀行は、提携ATMが多く利用しやすく、ATM手数料の無料回数が月4回と多いです。
主要なキャッシュレス決済アプリにも対応しているので、使い勝手で不便に感じることはないでしょう。
またソニー銀行は、外貨建てサービスが充実しています。
なかでも【Sony Bank WALLET】という、キャッシュカードとデビットカードの機能が一緒になったカードがあります。
海外利用時に円または外貨口座から即時引き落としが可能なため、外貨の使いやすさという点で他行よりも優秀です。
次章でSony Bank WALLETの特徴や、どのような人におすすめなのか紹介していきます。
Sony Bank WALLETは海外出張・旅行で役立つデビットカード
Sony Bank WALLET(Visaデビット付きキャッシュカード)※は、Visaデビットカード機能が搭載された、ソニー銀行のキャッシュカードです。
カードフェイス | |
---|---|
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%~2.0% |
国際ブランド | VISA |
タッチ決済 | VISAのタッチ決済 |
発行スピード | 約1週間 |
詳細 |
外貨に対応しているという点が大きな特徴で、以下10種類(円除く)の通貨に対応しており、預金としての引き出しや現地通貨の引き出しが可能です。
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- スイスフラン
- 香港ドル
- 南アランド
- スウェーデンクローナ
そのため海外出張や旅行が多い方は、わざわざ両替する必要がないため、使い勝手や管理が楽になります。
なおデビットカードなのでカード使用後は、残高から即時引き落としがかかります。
海外でクレジットカードを使うと、レートの違いやお土産の購入などで、想定以上にお金をつかってしまったという経験はありませんか。
Sony Bank WALLETなら、必要な分だけ入金して即時引き落としがかかるため、あとから支払いが大変なことになる事態を避けられます。
海外旅行や出張が多いなら、持っておくべき1枚なので、この機会にぜひ申し込んでみてください。
なおソニー銀行の口座開設後に、通常のキャッシュカードからSony Bank WALLETに切替申込が可能です。
まずはネット銀行としての機能を試してから検討できます。
つづいてソニー銀行口座開設するメリットを紹介していきます。
ソニー銀行で口座開設するメリット
前述したとおり、ソニー銀行にはSony Bank WALLETという、デビット機能付きキャッシュカードが発行できる点が特徴です。
しかし海外利用者だけにメリットが多いわけではありません。
ソニー銀行の口座を開設すると以下のメリットがあります。
- 提携ATMが多いので利用しやすい
- 優遇プログラムで各種手数料が安くなる
- 自動入金サービスがあるため資金の移動が簡単
それぞれ順番に解説していきます。
提携ATMが多いので利用しやすい
ソニー銀行は提携ATMがネット銀行の中でも多いほうなので、出先で利用しやすく使い勝手がいいです。
他のネット銀行と比較すると以下のとおり。
銀行 | ソニー銀行 | 楽天銀行 | UI銀行 | 住信SBIネット銀行 | 東京スター銀行 |
---|---|---|---|---|---|
提携ATM |
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ネット銀行によっては提携ATMが少なかったり、メガバンクのATMが利用できなかったりします。
しかしソニー銀行なら三菱UFJ銀行などのメガバンクのATMから、セブン銀行・ローソン銀行と、普段目にするコンビニでも利用ができるため利用しやすいです。
優遇プログラムで各種手数料が安くなる
ソニー銀行では、優遇プログラム【Club S(クラブエス)】のステージに応じた、ATM利用手数料・振込手数料無料などの優遇サービスがあります。
【Club S(クラブエス)】は、ステージに応じてATM利用手数料・振込手数料の最大無料回数が異なります。
次項で【Club S(クラブエス)】のサービス内容や、ステージごとのATM利用手数料・振込手数料について、詳しく解説していきます。
遇プログラム Club S (クラブエス)は3ステージ制
ソニー銀行の優待プログラム Club S (クラブエス)は、3ステージに分かれており、月末の預金残高や取引状況によって毎月ステージ判定があります。
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
ステージ判定については以下のとおりです。
シルバー | |
---|---|
月末の総残高(※1) | 合計300万円以上 |
外貨預金の積立購入 | 月間合計額3万円以上 |
投信信託 積み立てプラン | 月間合計額3万円以上 |
ゴールド・プラチナ | |
---|---|
【以下の合計額で判定】
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上記のほかに、以下2つのどちらかを満たすと1ランクアップし、2つ満たせば2ランクアップとなります。
- 住宅ローン残高(※5)があれば最長5年間、ランクアップ
- 外国為替証拠金取引(FX) 月間取引枚数1,000枚以上(※6)でランクアップ
ステージの獲得条件を見ると、もっともランクの低いシルバーステージでも、【月末の総残高が300万円以上】とハードルが高めです。
そのため優遇特典のために、無理をして条件をクリアしようとするのは現実的ではありません。
ただしステージごとにATM出金と振込手数料の無料回数が異なるので、もっともランクの低いシルバーステージでも魅力があります。
次項でくわしく解説していきます。
Club S (クラブエス)のステージごとのATM出金手数料と振込手数料
Club S(クラブエス)の特典でもっとも魅力があるのは、ATM出金手数料と振込手数料の無料回数です。
各ステージで無料回数が異なるため、以下の表を確認してください。
ステージなし | シルバー | ゴールド | プラチナ | |
---|---|---|---|---|
ATM出金手数料の無料回数 | 月4回 | 月7回 | 月15回 | 何回でも無料 |
振込手数料の無料回数(Sony Bank WALLET あり) | 月2回 | 月4回 | 月6回 | 月11回 |
振込手数料の無料回数(Sony Bank WALLET なし) | 月1回 | 月3回 | 月5回 | 月10回 |
上記のとおり、ステージが上がれば上がるほど、手数料無料の回数が増えます。
ただし前述したとおり、もっとも低いシルバーステージでも、月末の総額が300万円以上なので、判定のハードルは高めです。
普段からQRコード決済やスマホ決済を利用しているのであれば、ステージなしの月4回無料でも十分でしょう。
ただし他行宛ての振込手数料は、ステージなしだと月1回のみとなります。
またSony Bank WALLETを持っているか持っていないかで無料回数が異なります。
Sony Bank WALLETは、申込手数料・年会費が無料なうえに、申込時の審査もありません。
特にVISAデビットカードは必要ないという人でも、ソニー銀行の口座を持つなら、Sony Bank WALLETをつくっておいて損はないでしょう。
自動入金サービスがあるため資金の移動が簡単
ソニー銀行には、【おまかせ入金サービス】という自動入金サービスがあります。
おまかせ入金サービスは、手数料無料で定期的に他行から自動で資金送金ができるサービスです。
おまかせ入金サービスは、以下のような方におすすめです。
- 住宅ローンの返済がある方や
- 手数料無料で入金したい方
- 積立預金などで送金の手間を減らしたい方
- 手数料無料で入金したい方
手数料 | 無料 |
---|---|
入金金額 | 10,000円以上1,000円単位で指定可能 |
引き落とし日 | 毎月5日または27日 |
登録件数上限 | 5件 |
利用可能な金融機関 |
|
発行スピード | 約1週間 |
詳細 |
※おまかせ入金サービスの引き落としから、ソニー銀行の普通預金口座への入金までは4営業日かかります。
すでにいくつか銀行口座をもっていて、定期的に資金を移動する機会があるなら、お任せ入金サービスを使うと管理が簡単になります。
ぜひこの機会に口座開設してみてください。
ソニー銀行のデメリット・注意点
ソニー銀行のデメリットは2つあります。
- 他のネット銀行と比較して普通預金・定期預金金利が低い
- 公共料金や税金の口座振替に対応していない
他のネット銀行と比較して普通預金・定期預金金利が低い
ソニー銀行は普通預金・定期預金金利が低い点がデメリットです。
他行と比較すると以下のとおり。
ネット銀行 | |||||
---|---|---|---|---|---|
銀行名 | ソニー銀行 | UI銀行 | 楽天銀行 | イオン銀行 | 東京スター銀行 |
金利 | 年0.001% | 年0.10% | 年0.02% | 年0.01% | 年0.001% |
上記を見ると、ソニー銀行の金利が低いことは一目瞭然です。
ソニー銀行だけ金利が低いわけではありません。
メガバンクよりも金利が高いという点がネット銀行の良さでもあるため、他の銀行と比べると見劣りしてしまうという点が惜しいポイントです。
もし普通・定期預金の金利を重視するならば、上記で比較したネット銀行を貯蓄用として口座開設するのがいいでしょう。
たとえばUI銀行ならステージアップなどの条件なしで、年0.10%の金利が適用されます。※
※普通預金金利の場合
ソニー銀行は海外利用時のお金を管理する口座にするなど、使い分けるのがおすすめです。
公共料金や税金の口座振替に対応していない
ソニー銀行では、公共料金や税金の口座振替ができません。
ただし口座振替ができないのは公共料金や税金のみで、保険料や家賃等の口座振替は可能です。
ただしクレジットカードで公共料金を支払っているなら、引落口座をソニー銀行に設定すれば、実質ソニー銀行から支払えます。
クレジットカードならポイントが貯まるため、公共料金はクレジットカード払いにしているという方は多いのではないでしょうか。
わざわざ支払方法を変えるのは、かえって面倒なので、引き落とし口座を変更する程度なら大きな負担にはなりにくいですよ。
まとめ
この記事ではソニー銀行の口座開設を検討している方に向けて、知っておくべき基本情報とメリット・デメリットを紹介してきました。
ソニー銀行のポイントをまとめると以下のとおり。
- Sony Bank WALLETは海外渡航者以外にもおすすめ
- 提携ATMがネット銀行の中でも多い
- ATM出金手数料は月4回まで無料
- 普通預金・定額預金金利はネット銀行では低め
ソニー銀行で口座開設するなら、Sony Bank WALLETは持っておいて損のない1枚でしょう。
優遇プログラムのステージが上がらなくても、他行宛ての振込手数料が、通常月1回のところ月2回になります。
また海外出張や旅行が多い人にとっては外貨の管理を簡単にできるだけでなく、旅先で両替の必要がないので列に並んだり、レートを気にする必要がありません。
Sony Bank WALLETは口座開設後でも切り替え発行可能なので、まずはネット銀行としての使い勝手を確かめて検討するのもいいでしょう。
この記事を参考に、ぜひソニー銀行の口座を解説してみてください。