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2024/02/20

法人口座作れないのFV

「法人口座を開設したいけど設立間もないと難しいかな・・・」

「法人口座開設の審査が緩い銀行はどこ?」

法人を設立して遅かれ早かれ、法人口座の開設は必要になってきます。

法人口座の開設は、取引先への信頼度アップや好印象をもってもらうために重要です。

しかし法人設立1年未満の会社の場合、事業実績が少ないため、なかなか口座開設ができる銀行が少ないのも事実。

この記事では、法人設立1年未満の会社やスモール企業でも法人口座の開設が可能な、審査がゆるいおすすめの銀行を紹介していきます。

まずは法人口座を作る目的について紹介していきます。

以下表内の画像をクリックすると、所定のページまで移動できます。

審査がゆるめな銀行

特徴

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行法人口座

  • 振込手数料145円
  • 口座開設すると1,000円プレゼント※1
  • 最短即日で口座開設可能
  • 1%キャッシュバックのデビットカードあり

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行_バナー

 

  • 振込手数料145円
  • 最短翌営業日から口座が使える
  • 口座開設でビジネスローンが使える
  • 振込手数料が月20回無料※1

※1 所定の条件があります

ライター嶋崎の実物写真

【ライター】嶋崎
当サイトを運営している嶋崎と申します。
わたしは経営の経験はありませが、サイト運営に携わり約2年が経過するなかで、事業主のお金の悩みは特有であることを勉強してきました。
たとえば事業主へ実際にインタビューをしたり、実際にセミナーに参加したりするなどして、資金調達の流れやどのようなときにお金の不安を感じるのかを勉強しています。
資金繰りの悩みを解決するためのサービスをすべてを網羅するのは大変です。
一から資金繰りの悩みを調べずとも、「ビズローンで解決できた」が叶うように、全力でサポートします。

【FP】矢野翔一
関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。

不動産賃貸業、学習塾の経営に携わりながら自身の経験と保有資格の知識を活かしながら記事執筆に携わる。

【結論】法人設立1年目はネット銀行がおすすめ

結論から申し上げると、法人設立1年目の会社で法人口座開設をするなら、ネット銀行がおすすめです。

ネット銀行は、メガバンクと比べて申込条件や柔軟な審査を行ってくれます。

そのためメガバンクと比較して審査がゆるいと言えます。

法人口座を開設できるネット銀行は、ぜんぶで4つです。

なかでもおすすめなのが、振込手数料が業界最安値をGMOあおぞらネット銀行住信SBIネット銀行です。

ほかの銀行とどれほど違いがあるのか、ネット銀行だけでなくメガバンクや地方銀行などと比較した表を作成しました。

【ネット銀行】
  GMOあおぞらネット銀行 住信SBIネット銀行 PayPay銀行 楽天銀行
同一支店宛て 無料 55円 52円
他行宛
(3万円未満)
145円 160円 150円
他行宛
(3万円以上)
229円
【メガバンク】
  GMOあおぞらネット銀行 住信SBIネット銀行 三菱UFJ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行
同一支店宛て 無料 無料 無料 無料
他行宛
(3万円未満)
145円 154円 150円 165円
他行宛
(3万円以上)
220円 320円 229円
【地方銀行】
  GMOあおぞらネット銀行 住信SBIネット銀行 横浜銀行 福岡銀行 静岡銀行 広島銀行
同一支店宛て 無料 無料 無料 無料 無料
他行宛
(3万円未満)
145円 385円 330円 550円 374円
他行宛
(3万円以上)
550円 550円 385円 550円

次章ではGMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行には、どのような特徴があるのか開設するとともに、編集部がおこなった独自のアンケートによる口コミを紹介していきます。

【FP矢野先生のコメント】

頻繁に振込する機会がある方は、手数料負担が重くのしかかる可能性があります。少しでも手数料負担を抑えるためには、同一支店宛だけでなく、他行宛でも金額に関係なく手数料の安い金融機関で口座開設することをおすすめします。

なおGMOあおぞらネット銀行で口座開設を検討している場合は、当サイトからのお申し込みで口座開設後に現金1,000円がプレゼントされるキャンペーンを実施しています。

キャンペーン概要を確認したい方は以下のボタンをクリックしてください。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行_バナー

住信SBIネット銀行は、口座開設までのスピードが早く、オンライン申し込みなら最短翌日に口座開設が可能です。

なおGMOあおぞらネット銀行と同じく、月額の利用料は無料で、他行宛ての振込手数料が145円と業界最安値水準となっています。

ではつぎの項で、住信SBIネット銀行の特徴を紹介していきます。

住信SBIネット銀行の特徴

住信SBIネット銀行の特徴は以下のとおり。

  • 振込手数料が業界最安値の145円
  • 最短翌営業日から口座が使える
  • ビジネスローン【dayta】が利用できる

それぞれ順番に紹介していきます。

振込手数料が業界最安値の145円

住信SBIネット銀行は、GMOあおぞらネット銀行と同じく他行宛ての振込手数料が145円で、業界最安値となっています。

振込手数料の差は、たかだか数百円とわずかな差と考えている方もいるかもしれませんが、塵も積もれば山となります。

たとえば他行宛てに3万円以上の振り込みを、1ヶ月に30回実施した場合、法人口座が開設可能なネット銀行4社の手数料の合計額は以下のとおり。

  振込手数料の合計 住信SBIネット銀行との差額
住信SBIネット銀行 145円×30回
=4,350円
GMOあおぞらネット銀行 145円×30回
=4,350円
0円
楽天銀行 229円×30回
=6,870円
2,520円
PayPay銀行 160円×30回
=4,800円
250円

1ヶ月で250円〜2,520円の差があるため、1年間だと3,000円〜30,240円の差が出ます。

利用回数が少ないと大きな差に感じず、節約になると感じにくいですが、長い目で見れば大きな節約効果が期待できます。

最短翌営業日から口座を使える

住信SBIネット銀行は、オンラインで本人確認などが終了すると、最短翌営業日に口座開設が完了します。

申し込みから取引開始までの流れは以下のとおり。

  1. 口座開設申し込み
  2. 初期設定・口座の利用
  3. カードのお届け(4~5営業日)

口座開設申し込み後、口座開設完了のメールが届きます。

携帯電話番号の登録やスマート認証NEO※の登録が完了すると、翌営業日から専用アプリを使用した取り引きが可能です。

※住信SBIネット銀行のアプリと本人確認情報を紐づける専用アプリ

なお郵送での口座開設は、2~3週間程度時間がかかるため、翌営業日に利用できないので注意が必要です。

ビジネスローン【dayta】が利用できる

住信SBIネット銀行の法人口座を開設するだけで、最大限度額3000万円の【事業性融資 dayta】が利用可能となります。

住信SBIネット銀行法人口座から振り込んだお金の流れや、逆に振り込まれるお金の流れから、daytaの借入条件が決められます。

そのため住信SBIネット銀行のdaytaに申し込む際には、決算書や事業計画書などは不要です。

銀行や日本政策金融公庫で融資を受けようとすると、書類作成や書類提出があったり、面談が合ったりしますが、一切不要で運転資金を調達できるのは魅力的です。

住信SBIネット銀行の口コミ

ビズローン編集部では、ネット銀行の法人口座利用者に対して行ったアンケートを行いました。

実際に住信SBIネット銀行を利用している方が感じるメリットやデメリットを紹介していきます。

性別 男性
年齢 30代
職業 個人事業主
メリット 決算書不要のオンライン融資が受けられる点です。
口座開設から一定期間の利用があるという条件はありますが、【事業性融資 dayta】の利用が可能になるので、わざわざ銀行に来店せずに融資してもらえるのは良かったです。
デメリット 書類受付から審査完了までは1週間ほどかかった点です。
ネット銀行だったので、審査結果ももう少し早くわかるかなと思っていたので、率直に遅いなと感じました。
性別 男性
年齢 30代
職業 個人事業主
メリット メリットは何よりも他に比べて振込手数料が安い点です!
デメリット 申し込みは簡単だけど、申し込んでからカードが届くまで遅かったのが残念でした。

他社と比較し、手数料が安い点や融資申込ができる点にメリットを感じるいっぽう、審査完了まで1週間ほどかかってしまったという点がデメリットに挙げられています。

郵送での申し込みの場合や書類に不備があると、審査に時間がかかるため、オンラインでの口座開設がおすすめです。

【FP矢野先生のコメント】

最短翌営業日から口座を利用できる点はメリットですが、書類受付から審査完了に1週間程度かかった、申し込んでからカードが届くまで時間がかかったなどの声が気になるところです。翌営業日から利用できるのはあくまでも最短の場合であり、時間がかかるケースもあるという点に注意が必要です。

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行は、あおぞら銀行グループの銀行経営ノウハウと、GMOインターネットグループのインターネットノウハウの技術力を集結させた、ネット専業の銀行です。

GMOあおぞらネット銀行法人口座開設_キャンペーン

なお誕生したのは、2018年7月17日なので、まだまだ若い銀行と言えます。

GMOあおぞらネット銀行の注目すべきポイントは、【スモール&スタートアップ企業からの支持No.1】を目指しているところです。

そのため法人口座の開設でバーチャルオフィスをOKにしていたり、手数料が業界最安値水準となっていたりと、創業間もない企業に寄り添ったサービスが充実しています。

なお当サイトからのお申込者限定で、口座開設後に1,000円プレゼントキャンペーンを実施中です。

キャンペーンの詳しい内容は次項で解説していきます。

【当サイト限定】GMOあおぞらネット銀行のプレゼントキャンペーン

当サイトからGMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設していただくと、もれなく現金1,000円がプレゼントされるキャンペーンを実施中です。

無料で口座開設ができるうえに、1,000円もらえるため、マイナス要素はありません。

特典の概要について紹介していくので、確認のうえお申し込みください。

GMOあおぞらネット銀行法人口座開設のキャンペーン概要

※すでにGMOあおぞらネット銀行法人口座を開設している方は、プレゼントの対象外となります。

1,000円プレゼントの特典を受けるためには、口座開設後の初期設定が必要です。

また本ページ以外からの申し込みは、キャンペーン対象外となってしまうためご注意ください。

特設ページへは、以下のボタンもしくはバナーをクリックして移動できます。

予告なく終了する可能性があるので、ぜひこの機会にGMOあおぞらネット銀行の法人口座を利用してみてください。

つぎの項でさらに詳しく、GMOあおぞらネット銀行の特徴を解説していくので、しっかり見ていきましょう。

GMOあおぞらネット銀行の特徴

GMOあおぞらネット銀行の特徴は以下のとおり。

  • 振込手数料が業界最安値
  • 月20回まで他行宛の振込手数料が無料
  • 登記住所がバーチャルオフィスでも申込可能
  • 創業期や赤字でも借りられるビジネスローン
  • Visaデビット決済で1.0%現金キャッシュバック

前述で解説したとおり、振込手数料が業界最安値の水準となっている点が大きな注目ポイントです。

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

振込手数料が業界最安値

GMOあおぞらネット銀行は、他行宛て振込手数料が一律145円という業界最安値水準でサービス提供しています。

GMOあおぞらネット銀行の手数料が、他の金融機関と比べて圧倒的に安いと納得できる内容ではないでしょうか。

たかだか数百円の差かもしれませんが、100件・1000件と振り込みをすると、大きな差となります。

とくに設立間もない企業の場合、少しでも利益を最大化するために、削れる支出は削りたいですよね。

「住信SBIネット銀行も同じじゃない?」と気づいた方もいるかもしれませんが、キャンペーン内容でGMOあおぞらネット銀行を利用すべきだと感じています。

詳しい内容をつぎの項で解説していきます。

設立1年未満の法人は月20回まで他行宛の振込手数料が無料

法人設立1年未満の会社の場合、GMOあおぞらネット銀行での口座開設がおすすめです。

なぜならGMOあおぞらネット銀行は、設立1年未満の法人を対象に、月20回まで他行宛ての振込手数料が無料となるキャンペーンを実施しているからです。

他行宛の振込手数料20回無料

たとえば月30回他行宛てに振り込みを実施するとしたら、通常4,350円の手数料が発生します。

しかし法人設立1年未満の場合、振込手数料が20回分無料となるので、同じ振込回数でも1,450円です。

毎月20回無料のキャンペーンは、1年間適用されるので、1年間で振込手数料の差は約35,000円となります。

通常

4350円×12ヶ月=52,200円

毎月20回無料 1450円×12ヶ月=17,400円
差額 52,200円-17,400円=34,800円

振込手数料だけで、約35,000円の節約期待できるのは、大きなメリットです。

備品の購入費用やランチ代などに充てられるようになるので、手数料の節約は侮れません。

登記住所がバーチャルオフィスでも申込可能

GMOあおぞらネット銀行は、登記住所がバーチャルオフィスでも申込可能です。

設立間もない会社のなかには、なるべくコストを抑えるために、バーチャルオフィスを利用している方もいるでしょう。

バーチャルオフィスは事業の実態や所在地を掴みにくいというデメリットがあり、犯罪目的の利用を防止するため、一部の銀行では申し込みできないケースがあります。

しかしGMOあおぞらネット銀行は、設立間もない会社がはじめから実店舗を持てない状況を理解しているので、申込可能となっています。

なお審査が不利になるのではないかという不安を抱く方がいるかもしれませんが、ビズローン編集部が行ったインタビューで、以下のようにお話しいただきました。

「バーチャルオフィスだからといって、審査が不利になることはありません。あくまでお申し込みいただいた会社様の事業内容を重視して見させていただいております。」
参照:ビズローン | GMOあおぞらネット銀行で法人開設するポイントと担当者の想いとは

GMOあおぞらネット銀行で勤務される方からのメッセージなので、審査に対して不安な気持ちがある方でも、気軽に口座開設の申し込みができます。

創業期や赤字でも借りられる融資枠型ビジネスローンあり

GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設すると、法人だけが申込可能な【あんしんワイド】というビジネスローンへの申し込みが可能です。

ビジネスローンと聞くと、べらぼうに金利が高いというイメージをおもちの方がいるかもしれませんが、あんしんワイド業界でも低めの金利設定となっています。

以下は主要なビジネスローンと金利と限度額を比較した表です。

  あんしんワイド AGビジネスサポート プロミス自営者カードローン 福岡銀行フィンディ
金利 年0.9%~14.0 年3.10%~18.0% 年6.3%~17.8% 年2.0%~14.0%
限度額 10万円~1,000万円 1万円~1,000万円 300万円まで 100万円~1000万円
※一部特約をご利用中の方は、年14.0%

他社と変わらない利用限度額を設定しているにもかかわらず、1番低い金利設定を実現しています。

またあんしんワイドは、融資枠型ローンであるため必要なときに必要な分だけ借入可能となっています。

そのため借入枠の設定だけを行い、万が一急な支払いがあったときだけ利用できるのです。

ただし法人のみが利用できる融資商品なので、個人事業主の方は利用できません。

VISAデビット決済すると1.0%現金キャッシュバック

GMOあおぞらネット銀行で法人口座を開設すると、ビット機能が付帯したキャッシュカードを発行できます。

デビット機能付きキャッシュカードを利用する最大のメリットが、デビット決済すると翌月に1.0%現金キャッシュバックを受けられる点です。

デビット機能付きキャッシュカードを手に入れるのが早ければ早いほど、いつもの決済がお得になります。

また2022年11月14(月)から、【デビット後払いオプション】というサービスが開始したので、デビットカードをクレジットカードのように利用可能です。

デビットカードは即時引き落とし可能な点がメリットでありながら、支払いサイクルを考えたとき、即時引き落としがデメリットとも捉えられます。

しかし【デビット後払いオプション】のサービスが始まったことにより、前述したデメリットが改善されました。

GMOあおぞらネット銀行の利用者の要望に応えてくれる姿勢は、「こんな機能を追加してほしい」などの意見を実現してくれる期待がもてます。

GMOあおぞらネット銀行の口コミ

ビズローン編集部が行った、ネット銀行の法人口座利用者のアンケートで集まった、GMOあおぞらネット銀行の口コミを見ていきましょう。

性別 男性
年齢 50代
職業 法人事業主
メリット GMOあおぞらネット銀行は各種手数料が安く、口座開設スピードが早い
デメリット 取引先がGMOあおぞらネット銀行って何と言われることが多く、説明するのが面倒です。

他社と比べて歴史が浅いため、世間的な知名度が低いので、取引先に説明するのが面倒という点がデメリットとのこと。

ただし手数料や口座開設のスピードが早い点は好評でした。

アンケート結果から、GMOあおぞらネット銀行自体の知名度は、決して高いとは言えないとわかりました。

しかし利用者の負担を軽減するために、手数料を業界最安値水準にしている点や、口座開設がネット完結である点は高評価でした。

上記アンケート結果を参考に、GMOあおぞらネット銀行の法人口座の開設を検討してみてください。

【FP矢野先生のコメント】

法人設立当初は何かと費用負担を軽減したいと考える方も多いでしょう。法人設立1年未満を対象に1年間毎月20回分の手数料を無料としてくれる点やバーチャルオフィスのような昨今の法人設立事情にも寄り添ってくれる点は大きな魅力です。

そもそも法人口座を作る目的とは

法人口座を作る目的は、2つあります。

  • 会社と個人の財産を明確に分ける
  • 経費削減の機会に使う

法人口座は名義人が個人名ではなく、会社名の口座です。

そのため会社の財産を明確に管理ができるため、会社のお金の流れを把握しやすくなるメリットがあります。

たとえば入出金記録を確認するだけで、削減できる支出はどこか検討しやすくなります。

法人口座を作ると、単に個人の財産との仕訳ができるだけでなく、節約にもつながるので管理が便利になるのです。

法人口座を作ると、上記のようなメリットがあります。

しかし法人設立1年未満の場合、簡単に口座開設できないデメリットがあります。

なぜならマネー・ロンダリング防止策として、法人口座開設の審査が非常に厳しくなっているから。

脱税や麻薬取引などの犯罪によって得られたお金の資金洗浄のために、架空の会社または他人名義の会社として利用しないかと、審査が慎重に行われます。

つまり実績のない会社ほど、上記のような犯罪目的で利用しないか注視されやすいのです。

しかし法人設立から1年未満のような会社でも、法人口座が作りやすい銀行はあります。

つぎの項で詳しく解説していきます。

【FP矢野先生のコメント】

個人と法人の財産を混同していた場合、後でトラブルに発展する可能性があります。個人と法人の財産を分別し、出入金をしっかり管理して事業に取り組むためにも、法人口座を別に開設しましょう。

法人口座開設の審査で重視されるポイント 

法人口座開設には審査がつきものです。

スムーズに法人口座を開設するためには、申し込みの際に重視するポイントが3つあります。

  • 事業内容・事業実態
  • 資本金
  • 書類不備をなくす

それぞれ順番に紹介していきます。

事業内容・事業実態

銀行などの金融機関は、申し込みのあった会社がどのような事業内容であるかや事業実態を重視します。

この記事の【法人口座を作る目的】でもお話したとおり、マネーロンダリング防止のためという点が大きな理由です。

一般的にバーチャルオフィスでの申し込みができないのは、犯罪目的で利用させないという背景があるからです。

また設立間もない法人の場合、事業の実績が少ないため、架空の会社などと思われてしまうと口座開設ができません。

審査に通過するためには、犯罪目的で利用しないという裏付けが必要です。

そのために提出書類は自社で用意できる書類以外に、第三者(取引先)が絡む、締結済みの契約書や他社発行の発注書などが有効です。

自社発行の請求書や発注書は、改ざんが可能なので、必ず取引先が絡む発注書や納品書などを用意して申し込みに進んでください。

資本金

会社の資本金が少なすぎると、法人口座開設の審査に落ちる可能性があります。

資本金が少ないと、実態のない会社と疑われて、審査では不利になってしまうのです。

とはいえ法律上、会社は1円でも設立できるため、少額で設立した方もいるかもしれません。

スモール&スタートアップ企業の支持No.1を目指す、GMOあおぞらネット銀行は、「資本金は最低でも100万円あると安心」と公式サイトで公開しています。

ただし事業内容によって目安額が異なるため、一概に100万円あれば必ず法人口座が開設できるという訳ではありません。

スムーズに手続きを行うなら、自社の事業内容に適した資本金額を把握して、申し込みましょう。

参照 : GMOあおぞらネット銀行 | 企業に関するお役立ち情報

書類不備をなくす

法人口座開設時だけでなく、基本的な内容ですが、書類の不備をなくした状態で申し込みを完了してください。

というのも書類の不備があるだけで、審査担当者が「犯罪目的で利用するために口座開設を申し込んでいるのではないか」と疑念を抱いてしまうからです。

たとえば申込情報と登記上の住所が異なっていると、事業実態がわかりません

些細なミスかもしれませんが、「登記上の住所と異なるのは、怪しい会社かもしれない」と判断されかねません。

なお書類不備があった場合、追加の書類提出などで確認を取られる場合があります。

銀行側が単に事業実態を確認したいという考えですが、口座開設してほしい気持ちもあるので、ネガティブな要素と考えすぎなくてもいいでしょう。

申し込みの際は、落ち着いて見直しを行い、手続きを完了してください。

【FP矢野先生のコメント】

オンラインで口座開設する場合、必要事項の入力を間違うと手続きが完了しません。例えば、メールアドレスや電話番号、住所の入力を間違った場合、金融機関からの連絡が届かず、手続きに時間と手間がかかってしまうので注意してください。

設立間もない会社にメガバンクはおすすめできない

法人設立1年未満の会社は、メガバンクでの口座開設は避けてください

メガバンクは審査基準が厳しく、申し込みのハードルが高いです。

くわえておすすめできないポイントが2つあります。

  • 取引手数料が高い
  • 提出書類が多い

それぞれ順番に解説していきます。

取引手数料が高い

メガバンクは取引手数料が高いです。

この記事で紹介したGMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行を例に、以下2つのメガバンクを比較すると以下のとおり。

  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  GMOあおぞらネット銀行 住信SBIネット銀行 三菱UFJ銀行 みずほ銀行
同一支店宛て 無料 無料 無料
他行宛
(3万円未満)
145円 150円 165円
他行宛
(3万円以上)
320円 440円

ご覧のとおりネット銀行2社よりも、手数料が高く設定されています。

法人口座開設の審査が厳しいうえに、審査に通ったとしても、手数料の負担が大きくなるのはデメリットではないでしょうか。

設立1年未満の会社や創業時のタイミングでは、ネット銀行のほうが財務管理をしやすく、節約効果も期待できます。

提出書類が多い

メガバンクでの法人口座開設は、提出書類が多いというデメリットがあります。

以下のボタンを【続きを読む】をクリックすると、GMOあおぞらネット銀行と三菱UFJ銀行を比較表を確認できます。

必要書類
GMOあおぞらネット銀行 三菱UFJ銀行
以下いずれか1点(最大10点まで)※

  • 会社のホームページ
  • 会社案内、パンフレット、チラシ
  • 他者への提案資料、商品企画書
  • 締結・調印済みの各種契約書の一式
  • 他者発行の請求書、発注書、納品書
  • 自社発行の請求書、発注書、納品書+入出金が確認できる口座明細など
  • 売上、仕入、活動状況が客観的に確認できる書類
  • 履歴事項全部証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 法人の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 取引担当者さまの「公的な本人確認資料」

下記のいずれかをご用意ください。

  • 運転免許証
  • 旅券(パスポート)
  • 個人番号カードなどの「公的確認資料」
※セルフィー動画にて本人確認を行う場合の提出書類

GMOあおぞらネット銀行の提出書類は、いずれか1点のみで完了します。

いっぽう三菱UFJ銀行は、記載したすべての書類がないと申し込みすらできません。

ただしGMOあおぞらネット銀行も必要に応じて、追加の書類提出を求められる場合があります。

そのため自社発行の書類以外にも、取引先が発行する請求書や発注書などを、はじめから提出しているとスムーズに口座開設ができます。

【FP矢野先生のコメント】

法人が口座を開設するには、個人が口座を開設する場合とは異なり、多くの書類を提出しなくてはなりません。書類の中には、準備に時間がかかるものもあるため、事前にどのような書類が必要なのかを確認し、用意しておきましょう。

ネット銀行のデメリットはPay-easy(ペイジー)対応が少ない

公共料金や税金などの支払いに便利な、Pay-easy(ペイジー)ですが、対応しているネット銀行は少ないです。

ネット銀行4社のPay-easy(ペイジー)対応状況は以下のとおり。

  GMOあおぞらネット銀行 住信SBIネット銀行 PayPay銀行 楽天銀行
対応状況 対応済み 未対応 対応済み 対応済み

Pay-easy(ペイジー)スマホやパソコンから、簡単に支払いが可能です。

Pay-easy(ペイジー)が利用できるのは、インターネットバンキング利用時の最大の利点と感じる方もいるでしょう。

事業用口座が開設しやすいネット銀行4社のうち、Pay-easy(ペイジー)対応しているのは、PayPay銀行と楽天銀行の2社のみ。

ただし残念ながら住信SBIネット銀行は、未対応です。

まとめ

法人設立1年未満の会社やスタートアップの会社が、法人口座開設をするならネット銀行がおすすめです。

ビスローン編集部がおすすめするのは、以下2つのネット銀行です。

  • GMOあおぞらネット銀行
  • 住信SBIネット銀行

とくにGMOあおぞらネット銀行は、バーチャルオフィスでも申込可能な点が審査に対する柔軟性があり、他社と比較して開設までの条件がゆるいと言えます。

とはいえ法人口座の開設の審査は、事業内容や事業実態を細かく確認されるため、決して審査がゆるいわけではありません。

しかし実績の少ない会社であるなら、申し込みの段階から柔軟に対応してくれる、上記のネット銀行がおすすめです。

【FP矢野先生のコメント】

法人設立を速やかに完了させるには、口座開設も速やかに完了させたいところです。一般的にネット銀行が口座を開設しやすいと言われていますが、手続きに何らかの不備があった場合は、口座を開設できません。各金融機関の特徴だけでなく、必要書類や口座開設の流れなども確認しておきましょう。